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最新映画ナビ トップ > 『ゴスロリ処刑人』&『サムライ・アベンジャー/復讐剣 盲狼』血みどろ映画 特集 > スペシャル対談 |
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<お互いの作品の感想と低予算映画の撮影>
−小原監督は『サムライ・アベンジャー』をご覧になって、何を感じましたか?
■小原:見せたいものが何なのかが明確だと思いました。とにかくシンプルなストーリーの中に個性的なギミックが数多く入っていて、これが痛快でした。この様々な仕掛けは事前に考えていたんですか?
■光武:そうですね。低予算映画の場合、用意周到じゃないと成立しないじゃないですか。時間と金がふんだんにあるわけではないから、カット割や絵コンテ含め、全部プランを立ててから現場に入りました。あと、最初から海外マーケットに向けて作るつもりだったので、世界中の人が理解できる単純な復讐劇にしました。 ■小原:グラインドハウス的アプローチをしつつ、日本人風にアレンジしていましたね。 ■光武:実はタランティーノとロドリゲスがやる前から、グラインドハウスぽく撮るというアイディアは持っていたんです。もっと言えば『キル・ビル』(03)の前にコンセプトは出来上がっていました。 ■小原:冒頭のカット割や芝居の撮り方からして、相当グラインドハウスがお好きなんだなって思いました。グラインドハウス・ムービーには、フィルムを引っ掻いただけでは出せない独特なにおいがあるじゃないですか。それがあったんですよ。好きじゃないと出来ないし、出せないですよ。そして、何よりも振り切っているのが良いです。いい意味で変態だと思いましたよ(笑)。
■光武:褒め言葉として受け取らせて頂きます(笑)。タランティーノがやっていたからやってみたいという発想ではないんです。たまたま我々の方にお金も力もなかったので、タランティーノの「グラインドハウス」(07)の方が先に出てしまったんです。
■小原:やはりずっとこの手の映画をご覧になっていたんですか? ■光武:日本よりもアメリカの方が、見られる環境なんですよ。日本ではソフト化されていない作品が多いですから。 −光武監督は『ゴスロリ処刑人』をご覧になって、どんな感想を抱かれましたか? ■光武:やっぱりアクションにこだわっているなと思いました。 ■小原:マスターで撮って良い所だけつまんで編集するという従来の日本のアクション撮影ではなく、しっかりアクションコンセプトを設計して確実なアングルと吹替えのタイミングを決めこみ、編集点を意識した撮影技法を使用しました。また、各々のバトルシーンに毎回面白いギミックを駆使してアクションを撮りたいと思っていました。秋山莉奈を使っていかに優れたアクションを見せるかというのが、今回の一番のチャレンジでした。
■光武:日本ではこんなに凄いアクションを撮ることが出来るんですね。今後は日本で映画を撮っていきたいと思っているので、本当に『ゴスロリ処刑人』からは勇気と感動を頂きました。
■小原:本当ですか?そう言って頂けると嬉しいですね。 ■光武:潤沢にお金があったわけじゃないですよね? ■小原:まったく無かったですね。 ■光武:『ゴスロリ処刑人』でやっているようなアクションをアメリカで撮る場合、保険や俳優組合の問題が絡んでくるので、日本と同じ予算でやるのは不可能です。だから『ゴスロリ処刑人』を見て、これだったら日本のB級映画も海外で勝負できると痛感したんです。コレだ!って。あれだけ計算し尽くされたアクションを低予算でやり遂げられたのは、アクション演出を理解している小原監督の手腕はもちろんですが、日本だからという大前提がありますよね。
■小原:アメリカ人と日本人の考え方は、まるで違いますね。アメリカ人は何事もお金のためです。時間外労働は基本してくれません。一方、日本人は映画のために動いてくれます。低予算映画のスタッフは、誰よりも早く動くし、走るし、寝不足でも頑張ってくれます。僕はここに日本映画の勝算があるような気がします。でも本当は予算も日数ももっと余裕を持ってやりたいんですけどね・・・。ところで『サムライ・アベンジャー』の撮影日数は何日間だったんですか?
■光武:B班による別撮りを除けば、20日間ですね。キャスト・スタッフは12時間拘束というユニオンのルールを守っての20日間だったので、厳しかったですね。 ■小原:広大な大地でのロケでしたよね。結構、現場は遠かったんじゃないですか? ■光武:ロサンゼルスから車で40分ぐらいのところでした。割と近場ではあるのですが、時間がないから現地集合の12時間労働にしてもらいました。 ■小原:40分であんな広大な土地に行けちゃうんですか? ■光武:あそこは映画撮影用の未開発地なんです。『ゴスロリ処刑人』もロケーション良かったですよね。ロケハンは結構こだわったんですか? ■小原:ロケする場所自体はそれほど多くなかったですね。移動もあまり大変ではありませんでした。でも撮影は14日間しかなくて、朝まで撮影が続いた日が何日もありました。デジタルカメラの普及で、大分撮影は楽になりましたが、それでも厳しいですよね。因みに今回フィルムですよね?
■光武:いえ、HDです。
■小原:HDだったんですか?カメラは? ■光武:バリカムです。 ■小原:いいですねぇ、バリカム。僕も使いたかったんですが、高いんですよ。 ■光武:確かに。でも今回は、どうやって借りてきたんだろうと思うぐらいの金額で、撮影部が借りてきてくれました。それはラッキーでした。
■小原:低予算はラッキーが重要ですよね。天気だってそうだし、言ってしまえば、公開
のタイミングだって運が左右しますから。ラッキーと言えば、今回、造型の西村喜廣さんやVFXの鹿角剛司さんやユキ衣装のJAP工房をはじめとする日本屈指のスタッフの協力を得ることが出来たのは、ラッキーでした。あと『芸者VS忍者』に引き続き小原組のスタッフが欠けること無くほぼ集結してくれたことも幸運でした。
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