映画検索
作品詳細
母と暮せば
井上ひさしが願った物語を、山田洋次が映画化
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、原爆で亡くしたはずの息子・浩二が現れる。その日から、浩二は時々現れるようになった。浩二には町子という恋人がいた。結婚の約束をしていた浩二を突然失ってしまい、心の行き場もないまま、この3年ずっと伸子を気にかけてくれる優しい娘だった。「もし好きな人が現れたら、あの子のことを諦めるしかないのよ」と伸子に言われても、浩二はなかなか受け入れる事ができない…。
■解説
映画化もされたヒロシマがテーマの名作戯曲「父と暮せば」と対になる作品として、作家・井上ひさしが「母と暮せば」というタイトルで長崎を舞台に作りたいと願ったものの結局叶わなかった物語を、山田洋次監督が映画化した。終戦後3年が経って、長崎で助産婦をしている母親の元へ、原爆で命を落としたはずの息子がひょっこり現れるというのは、「父と暮せば」といわば“逆”の設定だ。山田洋次監督初のファンタジー作品という捉えかたもできるが、親子の絆を描きながら祈りにも似た切なさに感動を覚えるのは、山田監督の諸作と共通だ。母親役に吉永小百合、息子役に二宮和也、息子の恋人役に黒木華というのは、最近の山田監督作品における理想的なキャスティングだろう。
2015年12月12日 より 全国にて
- 配給:松竹
- 製作国:日本(2015)
-
- ジャンル:
- ドラマ
- |
- SF/ファンタジー
- 公式サイトはこちら>>