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作品詳細
あいときぼうのまち
4世代、70年にわたる一家の愛と挫折の物語
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。1945年福島県石川町。15歳の英雄は、毎日ウラン採掘に明け暮れていた。そんな彼に、陸軍技術将校の加藤が天然ウランを探している事を伝える。1966年福島県双葉町。原発建設反対を貫く英雄は地域で孤立し、娘の愛子の職は見つからず、恋人・健次も彼女を避けていた。2011年震災前、親子2代で東京電力に勤務していた健次は、息子をガンで失う。その直後、Facebookを通じて愛子と再会。2011年震災後、彼女の孫娘・怜は見知らぬ男に体を売っていた。
■解説
福島の「浜通り」を舞台に、4世代70年にわたり、日本の原子力エネルギー政策に翻弄される一家の愛と挫折の物語。戦争末期の1945年、原発の誘致に揺れる1966年、大震災の2011年、そして震災後と、4つの時制を交錯させる巧みな構成で描いた人間ドラマ。メガホンをとったのは福島県出身の脚本家、菅乃廣。本作が監督デビュー作となる。父親とのあるエピソードからいつか原発を描こうと思っていた菅乃監督の、執念の結晶と言ってもいい渾身作。脚本は故・若松孝二監督の弟子で、『戦争と一人の女』で長編初監督を務めた井上淳一が手掛けている。4つの時代にわたる家族のドラマを交錯させ、“3.11”、そしてラストへと収斂(しゅうれん)させていく語り口は見事。
2014年6月21日 より テアトル新宿ほか全国にて順次公開
- 配給:太秦
- 製作国:日本(2013)
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- ジャンル:
- ドラマ
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