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作品詳細
東京の人さようなら
島倉千代子映画始主演歌謡メロドラマ
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。東京の大問屋の息子信一は体が弱いため、大学の受験を一年延して、椿が美しく咲き乱れる大島へ静養に来た。小学生時代の幼友達である島の娘千代は、ふと砂丘に寝ている信一の姿を見つけた折、胸の動悸を押えることが出来なかった。その夜の歓迎会にも千代は出席しなかった。会いたいのは山々だが、千代には勧められた縁談があり、会えば自分の気持を押えることが出来ないと知っていたからである。或る日、千代は小学生時代の唱歌を口笛で吹いている信一に出逢い、楽しい昔話に時を遇した。だが信一との仲を心配した両親によって、やがて土地の青年甚太郎と千代の婚約披露が行われた。居たたまれずに席を外した千代は、砂丘で本に読み耽る信一の姿を眺めながら思いきり泣くのだった。甚太郎が乗組む筈である竜吉の新造船も、信一の父が出した資本で進水したが、千代は町の叔父の椿油工場へ手伝いに行ってしまう。村祭りの日、千代は家に戻ると直ぐ、竜吉の家に信一を訪ねた。
■解説
コロムビアの歌手島倉千代子が始めて映画に主演する歌謡メロドラマ。大島の風物を背景に東京の学生と島のアンコの悲恋を描く。脚本・監督は「夜間中学」の本多猪四郎、撮影は「お嬢さん登場」の芦田勇。主な出演者は島倉千代子(乙女心の十三夜)「青い芽」の山田真二「極楽大一座 アチャラカ誕生」の石原忠、他に東郷晴子、八島恵子など。
- 配給:-
- 製作国:日本(1956)
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- ジャンル:
- ドラマ
■スタッフ
監督 | 本多猪四郎 (Ishiro Honda) |
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脚本 | 本多猪四郎 (Ishiro Honda) |
製作 | 竹井諒 (タケイリョウ) |
撮影 | 芦田勇 (アシダイサム) |
美術 | 小川一夫 (オガワカズオ) |
音楽 | 竹岡信幸 (タケオカノブユキ) |
録音 | 長岡憲治 (ナガオカケンジ) |
照明 | 猪原一郎 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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島倉千代子 (シマクラチヨコ) | 島の娘千代 |
山田真二 (ヤマダシンジ) | 大野信一 |
上田吉二郎 (ウエダキチジロウ) | 千代の父源助 |
本間文子 (Noriko Honma) | 母なつ |
東郷晴子 (トウゴウハルコ) | 信一の母のぶ子 |
八島恵子 (ヤジマケイコ) | 妹敏子 |
香川悠子 (カガワユウコ) | 親戚の娘幸子 |
大山健二 (オオヤマケンジ) | 漁師元村竜吉 |
三田照子 (ミタテルコ) | 妻かね |
伊東隆 (イトウタカシ) | 息子良吉 |
佐原健二 (Kenji Sahara) | 船員甚太郎 |
佐田豊 (サダユタカ) | 巡査大崎 |
河美智子 (カワミチコ) | アンコお咲 |
河崎堅男 (カワサキタテオ) | 千代の叔父泰造 |
榊田敬二 (サカキダケイジ) | 監視人 |
成田孝 (ナリタタカシ) | 漁師 |
鈴川二郎 (スズカワジロウ) | 漁師 |
草間璋夫 (クサマアキオ) | 漁師 |
勝本圭一郎 (カツモトケイイチロウ) | 神官 |