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作品詳細
他人の顔
勅使河原宏が監督した心理劇
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。奥山常務は新設工場を点検中、手違いから顔に大火傷を負い、頭と顔を繃帯ですっかり覆われた。彼は顔を失うと同時に妻や共同経営者の専務や秘書らの対人関係をも失ったと考えた。彼は妻にまで拒絶され、人間関係に失望し異常なほど疑い深くなった。そこで彼は顔を全く変え他人の顔になって自分の妻を誘惑しようと考えた。病院を尋ねると精神科医は仮面に実験的興味を感じ、彼に以後の全行動の報告を誓わせて仮面作成を引受けた。彼は頭のレントゲンを受けながら、ふと以前見た映画中の旧軍人精神病院で働く美しい顔に、ケロイドのある娘、ある夜戦争の恐怖におびえてか、兄に接吻を求めた娘、そして夜明けの海へ白鳥のように消えていった娘の姿を思い出すのだった。そして彼は或る日医者がホクロの男の顔型を借りて精巧に仕上げた仮面、その他人の顔をした仮面をつけて街へ出た。ビヤホールでは女給の脚に目を奪われた。
■解説
「砂の女」と同じく安部公房が原作・脚色を担当、勅使河原宏が監督した心理劇。撮影も瀬川浩。
- 配給:-
- 製作国:日本(1966)
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- ジャンル:
- スリラー/サスペンス
■スタッフ
監督 | 勅使河原宏 (Hiroshi Teshigahara) |
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脚色 | 安部公房 (Kobo Abe) |
原作 | 安部公房 (Kobo Abe) |
製作 | 堀場伸世 (ホリバノブヨ) 市川喜一 大野忠 |
撮影 | 瀬川浩 (セガワヒロシ) |
美術 | 磯崎新 (イソザキシン) 山崎正夫 (ヤマザキマサオ) |
音楽 | 武満徹 (Toru Takemistu) |
録音 | 奥山重之助 (オクヤマ) |
照明 | 久米光男 (クメミツオ) |
編集 | 杉原よ志 (スギハラヨシ) |
スチル | 吉岡康弘 (ヨシオカヤスヒロ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
仲代達矢 (Tatsuya Nakadai) | 男 |
京マチ子 (Machiko_Kyo) | 妻 |
平幹二朗 (Mikijiro Hira) | 医者 |
岸田今日子 (Kyoko Kishida) | 看護婦 |
岡田英次 (Eiji Okada) | 専務 |
村松英子 (ムラマツエイコ) | 専務の秘書 |
千秋実 (チアキミノル) | アパートの管理人 |
市原悦子 (Ichihara Etsuko) | ヨーヨーの娘 |
南美江 (ミナミヨシエ) | 老嬢 |
観世栄夫 (カンゼヒデオ) | 男の患者 |
安双三枝 (アソウミエ) | 女の患者 |
井川比佐志 (Hisashi Igawa) | ほくろの男 |
前田美波里 (マエダビバリ) | ビャホールのウェイトレス |
糸見偲 (イトミシノブ) | 刺される女 |
入江美樹 (イリエミキ) | ケロイドの娘 |
佐伯赫哉 | ケロイドの娘の兄 |
矢野宣 (ヤノセン) | 精神病の男A |
田中邦衛 (Kunie Tanaka) | 精神病の男B |
阿部百合子 (アベユリコ) | 医者の妻 |