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作品詳細
父の愛人
女たちの心の機微を繊細に描く

■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。幼い頃から両親の不和の中暮らして来た幸子。その父親が倒れ、運ばれた病院を教えて欲しいと父の愛人が訪ねて来る。拒絶する母。離婚することもなく、ことあるごとに自分にあたる母に幸子は反発して、父の愛人に病院の名前を教える為、後を追う。追いついた幸子は愛人である敦美に病院名を告げるが、長年自分達の家族を苦しめてきたはずの敦美に対して複雑な思いを表情に浮かべる。それを見て敦美は、もう少し話をしてみたいと自宅に誘う。父との生活の匂いがする部屋。父と敦美の仲良さそうな写真の隣に幼い頃父にあげた手作りのマスコットを見つけた幸子は強い怒りを覚え、ぼろぼろとなった自分と母親のことを敦美にぶつける。
■解説
母と娘。そして娘の父親の愛人。それぞれに大きな葛藤を抱えて生きて来た3人の女性の心の機微を繊細に描き、世界共通のテーマとも言える「家族」「夫婦」「親子」について、改めて考えさせられる映画。監督は、2004年に映画学校・ニューシネマワークショップの実習作品としてつくった初監督作品『この窓、むこうがわ』がいくつかの海外映画祭に招待され、卒業後も映画をつくり続けた迫田公介。その後、鬱病により約3年間の療養を余儀なくされ、本作が復帰作となった。(作品資料より)
- 配給:ニューシネマワークショップ
- 製作国:日本(2012)
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- ジャンル:
- ドラマ