映画検索
作品詳細
飼育
大江健三郎の小説を大島渚が監督したドラマ
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。昭和二十年の初夏。或る山村へ米軍の飛行機が落ちた。百姓達の山狩りで黒人兵が捕まった。黒人兵は両足首に猪罠の鉄鎖をはめられ、地主鷹野一正の穴倉へ閉じこめられた。県庁の指令があるまで百姓達は、輪番制で黒人兵を飼うことになった。こんな頃に、鷹野の姪の幹子がこの村に疎開して来た。地主の一正は、豚のように貪欲で好色な男だ。息子の嫁の久子とも関係を結び、疎開もんの弘子にも野心を持っていた。村の少年達はクロンボが珍らしくてしょうがない。いつも倉にやって来ては黒人兵をみつめている。少年達と黒人兵はいつしか親しさを持つようになっていった。そこへ、余一の息子次郎が召集令をうけて村に帰って来た。出征祝いの酒盛りの夜、次郎は暴力で幹子を犯した。そして、翌日次郎は逃亡した。
■解説
大江健三郎の同名小説を「悪人志願」の田村孟が脚色。「日本の夜と霧」の大島渚が監督した社会ドラマの異色篇。撮影は「あの波の果てまで」の舎川芳次。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
- 配給:-
- 製作国:日本(1961)
-
- ジャンル:
- ドラマ
■スタッフ
監督 | 大島渚 (Nagisa Oshima) |
---|---|
脚色 | 田村孟 (Tsutomu Tamura) |
原作 | 大江健三郎 (オオエケンザブロウ) |
製作 | 田島三郎 (タジマサブロウ) 中島正幸 |
撮影 | 舎川芳次 |
美術 | 平田逸郎 |
音楽 | 真鍋理一郎 (マナベリイチロウ) |
録音 | 岡崎三千雄 (オカザキミチオ) |
照明 | 菱沼誉吉 |
編集 | 宮森みゆり (ミヤモリミユリ) |
スチル | 武智俊郎 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
三國連太郎 (Rentaro Mikuni) | 鷹野一正 |
沢村貞子 (サワムラサダコ) | かつ |
中村雅子 (ナカムラマサコ) | 久子 |
大島瑛子 (オオシマエイコ) | 幹子 |
山茶花究 (サザンカキュウ) | 塚田伝松 |
岸輝子 (キシテルコ) | ます |
三原葉子 (ミハラヨウコ) | 幸子 |
牧江重行 (マキエシゲユキ) | |
京須雅臣 (キョウスマサオミ) | 孝 |
加藤嘉 (カトウヨシ) | 小久保余一 |
石堂淑朗 (Toshiro Ishido) | 次郎 |
入住寿男 (イリズミヒサオ) | 八郎 |
島田屯 | 角屋 |
黒坂明二 | 春夫 |
今橋恒 | 鉄砲撃ち |
横田利郎 (ヨコタトシロウ) | 忠勇 |
竹田怯一 | 治作 |
小山明子 (Koyama Akiko) | 石井弘子 |
上原京子 (ウエハラキョウコ) | 百合子 |
上原以津子 (ウエハライツコ) | 桃子 |
戸浦六宏 (Rokuhiro Toura) | 役場の書記 |
小松方正 (コマツホウセイ) | 巡査 |
槙伸子 (マキノブコ) | 気違い女 |
ヒュー・ハード (Hugh Hurd) | 黒人兵士 |