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作品詳細
女の中にいる他人
成瀬巳喜男が監督した心理ドラマ
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。梅雨がまだ明けない頃、田代勲、杉本隆吉は夕刻の赤坂で出会った。同じ鎌倉で隣り合わせに住む二人だが、田代は東京の雑誌社に勤め、杉本は横浜に建築事務所をもち、東京で顔を合わせるのは珍らしいことであった。その日杉本はたまたま東京に勤める妻のさゆりを訪ねたのだ。だが、さゆりは不在であった。その夜田代と飲んで帰宅した杉本に、さゆりの友人加藤弓子から、妻さゆりの死が伝えられた。赤坂の弓子のアパートで絞殺されたというのだ。赤坂、それは田代と杉本が偶然出会った場所である。さゆりの死は杉本家と親しいつきあいをする田代家にとっても大きなショックであった。しかもその死に方が情事の末の絞殺とあっては。さゆりの葬式の日、田代は始終誰かの視線を感じていた。弓子は田代をみつめながら記憶をたどっていた。三月頃さゆりと一緒に出て来た男は確かに田代であった。弓子は疑惑を深めていった。
■解説
エドワード・アタイヤの「細い線」を「肉体の学校」の井手俊郎が脚色、「乱れる」の成瀬巳喜男が監督した心理ドラマ。撮影は「けものみち」の福沢康道。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
- 配給:-
- 製作国:日本(1966)
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- ジャンル:
- ドラマ
■スタッフ
監督 | 成瀬巳喜男 (ナルセミキオ) |
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脚色 | 井手俊郎 (イデトシロウ) |
原作 | エドワード・アタイヤ |
製作 | 藤本真澄 (Sanezumi Fujimoto) 金子正且 |
撮影 | 福沢康道 (フクザワヤスミチ) |
美術 | 中古智 (チュウコサトル) |
音楽 | 林光 (ハヤシヒカリ) |
録音 | 斎藤昭 (サイトウアキラ) |
照明 | 石井長四郎 (イシイチョウシロウ) |
編集 | 大井英史 (オオイエイジ) |
スチール | 石月美徳 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
小林桂樹 (Keiju Kobayashi) | 田代勲 |
新珠三千代 (Aratama Michiyo) | 田代雅子 |
稲吉千春 (イナヨシチハル) | 田代広志 |
塩崎景子 (シオザキケイコ) | 田代まり子 |
長岡輝子 (ナガオカテルコ) | 田代栄子 |
三橋達也 (ミハシタツヤ) | 杉本隆吉 |
若林映子 (Akiko Wakabayashi) | 杉本さゆり |
草笛光子 (Kusabue Mitsuko) | 加藤弓子 |
稲葉義男 (イナバヨシオ) | 友田警部 |
加東大介 (カトウダイスケ) | 酒場のマスター |
黒沢年雄 (Toshio Kurosawa) | バーテン |
十朱久雄 (Hisao Toake) | 平井 |
藤木悠 (フジキユウ) | 黒岩 |
中北千枝子 (ナカキタチエコ) | 千代子 |
田辺和佳子 (タナベワカコ) | 野村和子 |
河美智子 (カワミチコ) | 小原雪子 |
伊藤久哉 (イトウヒサヤ) | 記者A |
小川安三 (オガワヤスゾウ) | 記者B |
一の宮あつ子 (イチノミヤアツコ) | 生花の先生 |
佐田豊 (サダユタカ) | 旅館の番頭 |
河辺昌義 (カワベマサヨシ) | 旅館の客A |
鈴木治夫 (スズキハルオ) | 旅館の客B |
関千恵子 (セキチエコ) | 川崎夫人 |
毛利幸子 | 女中A |
矢野陽子 (ヤノヨウコ) | 女中B |
中山豊 (ナカヤマユタカ) | 男A |
二瓶正也 (ニヘイマサナリ) | 男B |
浦山珠実 (ウラヤマタマミ) | 女A |
内山みどり (ウチヤマミドリ) | 女B |
宮田芳子 (ミヤタヨシコ) | 看護婦長 |
庄司一郎 (ショウジイチロウ) | 刑事 |
大塚秀男 (オオツカヒデオ) | 田代に似た男 |
坂本晴哉 (サカモトハルヤ) | 運転手 |
小野松枝 (オノマツエ) | 家政婦 |