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作品詳細
太陽とバラ
太陽映画に想を得た木下恵介監督の問題作
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。八月も終りの湘南海岸。秋山清は与太者仲間山中次郎や辻長七と、連日、盗み、タカリ、喧嘩とスサンだ青春の日を送る。清の父親が戦後間もなく、買出しで事故死した後、母親は不良の清に手をやきながら内職で細々と生計を立て、夜間高校に通う清純な妹薫や、幼ない篝共々、厳しい現実と闘っていた。だが清は、遂には警察にアゲられる始末。母親の強い意見から、清はやがて母が家政婦を勤める別荘の長谷夫妻の尽力で、その工場に働くことになる。長谷の長男正比呂は、ふとした折薫の美しさに惹かれ彼女を追い廻す一方、清を自分らの太陽グループに引入れる。清は母の心配もよそに、工場を休み給料前借で遊び暮す有様。総てに理性を失ってきた清は、太陽娘の洋子と過して戻った時、母から亡父の仏前で反省をうながされても捨ゼリフを残して飛び出す。
■解説
「夕やけ雲」についで木下恵介が脚本・監督にあたり、「涙」の楠田浩之が撮影を担当する。主な出演者は「阪妻追善記念映画 京洛五人男」の中村賀津雄、「夕やけ雲」の有田紀子、田中晋二、「涙」の石浜朗、「女囚と共に」の久我美子、「ここは静かなり」の杉田弘子、劇団若草の鈴木久弓、SKDの千羽つる子、新人佐藤芳秀、その他三宅邦子、北竜二、竜岡晋、須賀不二夫、桜むつ子など。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
- 配給:-
- 製作国:日本(1956)
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- ジャンル:
- ドラマ
■スタッフ
監督 | 木下惠介 (Keisuke Kinoshita) |
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脚本 | 木下惠介 (Keisuke Kinoshita) |
撮影 | 楠田浩之 (クスダヒロユキ) |
美術 | 梅田千代夫 (ウメダチヨオ) |
音楽 | 木下忠司 (キノシタタダシ) |
録音 | 大野久男 (オオノヒサオ) |
照明 | 豊島良三 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
中村嘉葎雄 (Katsuo Nakamura) | 秋田清 |
沢村貞子 (サワムラサダコ) | 清の母 |
有田紀子 (アリタノリコ) | 妹薫 |
鈴木久弓 | 妹篝 |
石浜朗 (イシハマアキラ) | 長谷正比呂 |
北竜二 (Ryuji Kita) | 正比呂の父 |
三宅邦子 (Kuniko Miyake) | 正比呂の母 |
久我美子 (Kuga Yoshiko) | 姉敬子 |
千羽つる子 (センバツルコ) | 女中 |
田村保 | 山中次郎 |
野辺かほる (ノベカオル) | 次郎の母 |
田中晋二 (タナカシンジ) | 辻長七 |
佐藤芳秀 (サトウヨシヒデ) | 田中 |
中山惇二 (ナカヤマジュンジ) | 上田 |
渡辺鉄也 (ワタナベテツヤ) | 野末 |
杉田弘子 (スギタヒロコ) | 洋子 |
竜岡晋 | 桜井 |
奈良真養 (ナラシンヨウ) | 所長 |
須賀不二男 (スガフジオ須賀不二夫) | 寿司屋の親父 |
桜むつ子 (サクラムツコ) | 寿司屋のおかみさん |
小林十九二 (コバヤシトクジ) | 右隣りの親父 |
春日千里 (カスガチサト) | 右隣りのおかみさん |
磯野秋雄 (イソノアキオ) | 左隣りの親父 |
吉川満子 (ヨシカワミツコ) | 左隣りのおかみさん |
諸角啓二郎 (モロズミケイジロウ) | バーのマスター |
松島恭子 (マツシマキョウコ) | バーの女 |
水木凉子 (ミズキリョウコ) | 別荘の小母さん |