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作品詳細
波影
水上勉の同名小説を豊田四郎が監督した文芸もの
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。毎年夏が訪れると世津子は泊集落の雛千代の墓を訪れる。今年もまた、世津子は墓の前で、雛千代の思い出にふけった。−−世津子の家は「柾木家」の屋号で娼家を営んでいた。父吉太郎が小肥りで、色白な倉本かね子を連れて来たのは法事で泊に帰った時であった。この女が雛千代であった。廓という特殊な世界に、生来の明るさを失わず、自ら身を沈めて柾木家につくす様子は、吉太郎、女将まさに当然のように可変いがられた。そして、中でも一番雛千代に惹かれていたのは世津子だった。八歳の夏、雛千代に連れられ泊の里を訪れた世津子は、この集落に、集落から出ていった者は必ず帰って来るという“まいまいこんこ”の風習があることを教えられた。閑静な寂しい集落のこの話は、世津子の脳裏に強く残った。
■解説
水上勉の同名小説を「喜劇 陽気な未亡人」の八住利雄が脚色「甘い汗」の豊田四郎が監督した文芸もの。撮影もコンビの岡崎宏三。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
- 配給:-
- 製作国:日本(1965)
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- ジャンル:
- ドラマ
■スタッフ
監督 | 豊田四郎 (Shiro Toyoda) |
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脚色 | 八住利雄 (ヤスミトシオ) |
原作 | 水上勉 (ミズカミツトム) |
製作 | 佐藤一郎 (Ichiro Sato) 金原文雄 (キンバラフミオ) |
撮影 | 岡崎宏三 (Kozo Okazaki) |
美術 | 伊藤熹朔 (Kisaku Itoh) |
音楽 | 芥川也寸志 (アクタガワヤスシ) |
録音 | 原島俊男 (ハラシマトシオ) |
照明 | 榊原庸介 (サカキバラヨウスケ) |
編集 | 広瀬千鶴 (ヒロセチヅル) |
スチール | 中山章 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
若尾文子 (Wakao Ayako) | 雛千代 |
大空真弓 (オオゾラマユミ) | 世津子 |
山茶花究 (サザンカキュウ) | 吉太郎 |
乙羽信子 (Otowa Nobuko) | まさ |
中村嘉葎雄 (Katsuo Nakamura) | 忠志 |
柳家小せん (ヤナギヤコセン) | 繁造 |
沢村貞子 (サワムラサダコ) | 小杉イネ |
田武謙三 (タブケンゾウ) | 周旋人谷山 |
大辻伺郎 (オオツジシロウ) | 彦次 |
春川ますみ (Masumi Harukawa) | さだ代 |
ロミ山田 (ロミヤマダ) | 市子 |
木村俊恵 (キムラトシエ) | 照子 |
岩倉高子 (イワクラタカコ) | 小花 |
塩沢とき (シオザワトキ) | 松の |
石井トミコ (イシイトミコ) | 春子 |
大川恵美子 (オオカワミエコ) | 悦子 |
河美智子 (カワミチコ) | 文子 |
浪花千栄子 (ナニワチエコ) | おうた |
深見泰三 (フカミタイゾウ) | かつらぎ楼の主人 |
太刀川寛 (Hiroshi Tachikawa) | 若い水兵 |
立原博 (タチハラヒロシ) | 陸軍の兵卒 |
水島着哉 | 若い男 |
三島雅夫 (ミシママサオ) | 泊の和尚 |