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作品詳細
いのちぼうにふろう
小林監督がならず者の世界に材を得て放つ時代劇
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。その「島」は四方を堀に囲まれていた。その千坪ばかりの荒れ地は「島」と呼ばれ、島と街を結ぶ唯一の道は深川吉永町にかかっている橋だけである。安楽亭は、その島にぽつんと建っていて、ここには一膳飯屋をしている幾造、おみつ父娘に定七、与兵衛、政次、文太、由之助、仙吉、源三が抜荷の仕事をしながら住んでいた。安楽亭は悪の吹き留りであり、彼らは世間ではまともに生きることのできない無頼漢だ。一つ屋根の下に寄り集りながら他人には無関心であり、愛情に飢えながらその情さえ信じない。ある日、男たちに灘屋の小平から抜荷の仕事が持ち込まれた。和蘭陀や唐から禁制品を積んだ船が中川へ入る。定七らが小舟で抜荷した品物は安楽亭に隠匿し灘屋が客に応じて運びだす。だが定七は小平に疑惑を抱いていた。
■解説
昭和四十四年七月、黒澤明、木下恵介、市川崑監督と「四騎の会」を結成した小林監督がならず者の世界に材を得て放つ時代劇。山本周五郎原作『深川安楽亭』の映画化。脚本は仲代達矢夫人で女優の宮崎恭子が隆巴(りゅう・ともえ)のペンネームで執筆。監督は「怪談」の小林正樹、撮影は「無頼漢」の岡崎宏三がそれぞれ担当。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
- 配給:-
- 製作国:日本(1971)
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- ジャンル:
- 任侠/時代劇
■スタッフ
監督 | 小林正樹 (Masaki Kobayashi) |
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脚本 | 宮崎恭子 (Kyoko Miyazaki) |
原作 | 山本周五郎 (ヤマモトシュウゴロウ) |
製作 | 佐藤正之 (サトウマサユキ) 岸本吟一 (キシモトギンイチ) 椎野英之 (シイノヒデユキ) |
撮影 | 岡崎宏三 (Kozo Okazaki) |
美術 | 水谷浩 (Hiroshi Mizutani) |
装飾 | 荒川大 (Masaru Arakawa) |
音楽 | 武満徹 (Toru Takemistu) |
録音 | 西崎英雄 (ニシザキヒデオ) |
音響 | 本間明 (ホンマアキラ) |
照明 | 下村一夫 (シモムラカズオ) |
編集 | 相良久 (サガラヒサシ) |
衣裳 | 上野芳生 |
製作主任 | 篠原茂 (シノハラシゲル) |
助監督 | 吉沢修己 |
記録 | 吉田栄子 (ヨシダエイコ) |
スチル | 亀倉正子 |
殺陣 | 湯浅謙太郎 (Kentaro Yuasa) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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中村翫右衛門 (ナカムラカンエモン) | 幾造 |
栗原小巻 (Komaki Kurihara) | おみつ |
佐藤慶 (Kei Sato) | 与兵衛 |
仲代達矢 (Tatsuya Nakadai) | 定七 |
近藤洋介 (コンドウヨウスケ) | 政次 |
岸田森 (キシダシン) | 源三 |
草野大悟 (クサノダイゴ) | 由之助 |
山谷初男 (ヤマヤハツオ) | 文太 |
植田峻 | 仙吉 |
山本圭 (Kei Yamamoto) | 富次郎 |
中谷一郎 (Ichiro Nakaya) | 八丁堀同心岡島 |
神山繁 (Shigeru Koyama) | 八丁堀同心金子 |
滝田裕介 (タキタユウスケ) | 灘屋の小平 |
勝新太郎 (Shintaro Katsu) | 男 |
酒井和歌子 (Sakai Wakako) | おきわ |
三島雅夫 (ミシママサオ) | 船宿の徳兵衛 |
矢野宣 (ヤノセン) | 勝兵衛 |