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作品詳細
一枚のハガキ
日本映画界の至宝・新藤兼人監督、映画人生最後の作品
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。太平洋戦争末期、中年兵として招集された松山啓太ら100名の兵士は、上官によるくじ引きで決められた戦地に赴任する事になっていた。くじ引きが行われた夜、フィリピンに送られる事になった仲間の定造から、妻より送られてきた一枚のハガキを手渡される。定造は、もし啓太が生き延びる事ができたら、妻にハガキは読んだと伝えてくれと依頼する。やがて戦争が終わり、生き残ったのは啓太を含め100名のうち6名だけだった…。
■解説
日本最高齢(99歳)の巨匠・新藤兼人監督自ら、「映画人生最後の作品にする」と宣言した本作。太平洋戦争末期に徴集された100人の兵士のうち、94人が戦死し6人だけが生きて帰った。その生死を分けたのは、上官が彼らの赴任先を決めるために引いた“くじ”だった―という、新藤監督自身の実体験を基に作られた。人の運命がくじによって決まり、兵士の死は働き手を失った家族のその後の人生をも破滅に向かわせる。そんな戦争の愚かさと不条理を、時に厳しく、時にユーモアを交えながら描く。新藤監督が自身を投影させた主人公役の豊川悦司と、愛する人を次々に亡くし、戦争への憎しみを生きる力にする女性を演じた大竹しのぶの好演にも注目。
2011年8月6日 より テアトル新宿ほか全国にて順次公開
- 配給:東京テアトル
- 製作国:日本(2011)
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- ジャンル:
- ドラマ
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