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作品詳細
ステロイド合衆国〜スポーツ大国の副作用〜
ステロイド剤など、多くの薬物にまみれているアメリカ。それを支えているのは、この国の“勝者”信仰だった!
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。映像作家のクリスは小さいころからハルク・ホーガン、シュワルツェネガー、スタローンなどのマッチョなヒーローに憧れ、スポーツの道へと歩んでいた。しかし近年になり、ステロイド剤を使用し続けている兄弟に対して疑問を抱くようになる。クリスはステロイド剤の影響を調べるため、プロスポーツ選手や医療関係者、研究者、サプリ業界、そして国会議員にいたるまでインタビューに挑む。そこで見えてきたのは、“ステロイドの使用はアメリカ社会の反映”ということだった。
■解説
本作の原題は「より大きく、より強く、より速く」。今ではヤサ男のジョニー・デップが人気俳優だが、監督自身やその兄弟が育った80年代はアメリカではマッチョなヒーローが全盛時代。男の子たちは誰しも、“筋肉モリモリ”に憧れていた。ステロイドの副作用についてはまだ明快な結論が出ていないようだが、それは肉体的な病だけでなく、むしろ勝者のみ称えられるアメリカ社会の精神の病ではないか。“自分をより強く見せたい”というマッチョ願望が、アメリカ社会を支えているからだ。本作が面白いのは、ステロイドの可否をめぐる旅が、監督にとってはステロイドを使用している兄や弟、そして家族との関係を確かめる旅でもあることだ。そしてそこに、アメリカ社会の縮図が見えてくるのだ。
2010年12月26日 より アップリンクほか全国にて順次公開
- 配給:アップリンク
- 製作国:アメリカ(2008)
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- ジャンル:
- ドキュメンタリー
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | クリス・ベル (Chris Bell) |
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脚本 | クリス・ベル (Chris Bell) アレキサンダー・ブオーノ (Alexander Buono) タムシン・ラワディ (Tamsin Rawady) |
製作 | ジム・チャルネッキ (Jim Czarnecki) アレキサンダー・ブオーノ (Alexander Buono) タムシン・ラワディ (Tamsin Rawady) |
撮影 | アレキサンダー・ブオーノ (Alexander Buono) |
音楽 | デイヴ・ポーター (Dave Porter) |