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ロドリゴ・ガルシア監督が描く、母と娘の物語
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。51歳の女性・カレンは老いた母親とロサンゼルスで二人暮らしをしている。37年前、14歳の時に産んですぐに手放した娘のことばかりを思い、彼女に手紙を書く事を日課としていた。37歳のエリザベスは、母を知らずに育った女性。各地で弁護士としてキャリアを積み、故郷のロサンゼルスに戻って来ていた。何事にも執着しない彼女だが、会社の上司・ポールの子を妊娠した事をきっかけに、37年前に自分を手放した母を捜そうと決心する。
■解説
この作品は『Mother & Child』という原題の通り、“母と子ども(娘)”の物語だ。劇中には、多くの母と娘が登場する。娘を手放した事を悔やみ、常に悔恨に苛まれて生きる母親。母に捨てられ、刹那的に生きる娘。子どもが欲しいと願い、なんとかして養子を貰い受けようとする女性。ロドリゴ・ガルシア監督は、何が正しく、何が間違っているのかと言った主張を述べる事はなく、彼女らの選択を淡々と映し出す。娘を捨てた母親を演じたアネット・ベニング、母親に捨てられた娘を演じるナオミ・ワッツが、心境の変化によって顔つきや表情まで変化していく演技も素晴らしい。様々な選択が可能になったこの時代だからこそ、多くの女性に観て欲しい一作だ。
2011年1月15日 より Bunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズシャンテほか全国にて
- 配給:ファントム・フィルム
- 製作国:アメリカ=スペイン(2009)
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- ジャンル:
- ドラマ
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | ロドリゴ・ガルシア (Rodrigo Garcia) |
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脚本 | ロドリゴ・ガルシア (Rodrigo Garcia) |
製作総指揮 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ (Alejandro Gonzalez Inarritu) |
プロデューサー | ジュリー・リン (Julie Lynn) リサ・マリア・ファルコーネ (Lisa Maria Falcone) |
撮影監督 | ハビエル・ペレス・グロベット (Xavier Perez Grobet) |
プロダクション・デザイン | クリストファー・タンドン (Christopher Tandon) |
音楽 | エド・シェアマー (Ed Shearmur) |
編集 | スティーヴ・ワイスバーグ (Steven Weisberg) |
衣装デザイン | スージー・デ・サント (Susie De Santo) |
作曲 | エド・シェアマー (Ed Shearmur) |
キャスティング | ハイディ・レヴィット (Heidi Levitt) |