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作品詳細
喜劇 男の子守唄
日本の繁栄から取り残された戦災孤児上りの独身男が10歳の少年を育てながら、精一杯生きてゆく姿を描く
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。福田清造は、思春期を戦後の混乱の中で育った焼跡闇市派の世代で、今でも妙に闇市時代のころが懐しくって仕方がない。戦災孤児で、腹をすかして闇市をウロウロしていた時、親切にも拾って育ててくれたパンパンの大姐御お竜の勇ましい姿と、闇市の空が青空だったのを福田は鮮やかに思い出す。そのお竜も十年前に、ひとり息子の太郎を残して死んでしまい、福田は男手ひとつで、昼はチンドン屋、夜はホストクラブへ勤め太郎を育てていた。ある日、クラブで、蝶子と再会した。彼女は、かってお竜のライバルでハデにやり合った一方、親友でもあった。現在はトルコ風呂で成功して金融業を営むという闇市仲間の出世頭である。蝶子は、福田に、太郎を引き取って立派な教育を受けさせたいと言うのである。びっくりした福田は、ちゃんと母親もいるし立派に育てていると口走ったため、蝶子は母親に会いたいと言い出して…。
■解説
脚本は「春だドリフだ 全員集合!!」の田坂啓と「喜劇 命のお値段」の満友敬司。監督は脚本も執筆している「喜劇 命のお値段」の前田陽一。撮影も同作の竹村博が各々担当。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
- 配給:-
- 製作国:日本(1972)
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- ジャンル:
- コメディ