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作品詳細
叫(さけび)
忘却は罪、見捨てられた過去が悲鳴を上げる
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。東京の埋め立て地で女が殺される。捜査に当たる刑事の吉岡は現場に自分の痕跡を見つけ困惑し、同僚の宮地からも疑いの目を向けられる。時を同じくして姿を現すようになった赤い服の女が発する耳をつんざく叫び声。彼女は何者で何を訴えているのか?曖昧な記憶に脅かされ、過去の闇に取り憑かれたように憔悴してゆく吉岡の周りで、次々に殺人事件が起きる。死因のすべては海水による溺死だった。いったい自分は何をしたのか…。
■解説
たとえ思い出したくない嫌なものでも、なかったことにはできない。地震によって緩んだ地面にじわりと染み出るのは切り捨てられた過去の怨念か。黒沢清監督が『リング』の一瀬隆重プロデューサーと初めて組んだ最新作は、そんな不気味で不穏な埋め立て地で起きた殺人事件を端に発するサスペンス・ホラーだ。ここで描かれるのは、自分の中に潜む得体の知れないものこそ恐怖であるということ。不確かな自分自身に脅え狂気を帯びてゆく主人公・吉岡を演じる黒沢組常連の役所広司もいつになく暴力的で怖い。魅入られたら闇の底に吸い込まれそうなほど鬼気迫る赤い服をまとった葉月里緒菜には、この世ならぬものの美しさと哀しさがある。
2007年2月24日 より シネセゾン渋谷、新宿武蔵野館、お台場メディアージュほか全国にて
- 配給:ザナドゥー+エイベックス・エンタテインメント+ファントム・フィルム
- 製作国:日本(2006)
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- ジャンル:
- スリラー/サスペンス
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- ホラー
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | 黒沢清 (Kiyoshi Kurosawa) |
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脚本 | 黒沢清 (Kiyoshi Kurosawa) |
エグゼクティブプロデューサー | 濱名一哉 (ハマナカズヤ) 小谷靖 (コタニヤスシ) 千葉龍平 (チバリュウヘイ) |
製作担当 | 村田亮 (ムラタリョウ) |
プロデューサー | 一瀬隆重 (イチセタカシゲ) |
撮影 | 芦澤明子 (アシザワアキコ) |
美術 | 安宅紀史 (アタカノリフミ) |
音楽 | はい島邦明 (ハイシマクニアキ) |
音楽プロデューサー | 慶田次徳 (ケイダツギノリ) |
主題歌 | 中村中 (ナカムラアタル) |
録音 | 小松将人 (コマツマサト) |
照明 | 市川徳充 (イチカワトクミツ) |
編集 | 高橋信之 (タカハシノブユキ) |
キャスティング | 山口正志 (ヤマグチマサシ) |
アソシエイトプロデューサー | 東信弘 (ヒガシノブヒロ) 木藤幸江 (キトウユキエ) 剱持嘉一 |
ラインプロデューサー | 宮内眞吾 (ミヤウチシンゴ) |
助監督 | 片島章三 (カタシマ) |
VFXスーパーバイザー | 浅野秀二 (アサノシュウジ) |
特殊造型 | 松井祐一 (Yuuichi Matsui) |
特殊効果 | 岸浦秀一 (キシウラシュウイチ) |
ノベライズ | 林巧 (ハヤシタクミ) |