映画検索
作品詳細
松ヶ根乱射事件
山下敦弘監督が、コーエン兄弟に捧げる(?)人間ドラマ
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。舞台は90年代初頭頃。とある田舎町・松ヶ根で警察官をしている光太郎は、事件という事件のない退屈なこの町にウンザリしていた。実家は畜産業を営んでいるのだが、ぐうたらな父親・豊道は近くの床屋に居候中。そんな所へ流れ者のカップル、みゆきと祐二が松ヶ根にやってきた。何か訳ありっぽいこの二人の出現をきっかけに、ひき逃げ、金塊騒動、ゆすり、床屋の娘の妊娠と、平穏な町の平和に波風が立ち始めるのだった。
■解説
誰にも踏み荒らされていない深雪に横たわる死体(?)――。冒頭から、コーエン兄弟の名作『ファーゴ』を思わせる描写で始まるこの作品は、日本の典型的な田舎町(「松ヶ根」という地名、風景から、信州の「駒ヶ根」がモデル?)を舞台にした、ちょっと滑稽な人間ドラマ。今思えば、人々が“狂乱”していたバブル期の狂騒曲だ。『ゲルマニウムの夜』の記憶も新しい新井浩文の役どころは、寡黙だけど心に何か鬱積するものがありそうな青年警官。『十階のモスキート』で内田裕也が演じた警官のように、“もしかしたら何かしでかすかもしれない”といった危うさを孕んだ好演ぶりだ。タイトルにある“乱射事件”とは何か、それは観てのお楽しみ。
2007年2月24日 より テアトル新宿ほか全国にて
- 配給:ビターズ・エンド
- 製作国:日本(2006)
-
- ジャンル:
- コメディ
- |
- スリラー/サスペンス
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | 山下敦弘 (Nobuhiro Yamashita) |
---|---|
脚本 | 向井康介 (ムカイコウスケ) 佐藤久美子 (サトウクミコ) 山下敦弘 (Nobuhiro Yamashita) |
企画 | 山下徹二郎 |
製作 | 山下徹二郎 大和田廣樹 (オオワダヒロキ) 定井勇二 (サダイユウジ) 大島満 (オオシマミツル) |
プロデューサー | 渡辺栄二 (ワタナベエイジ) |
撮影 | 蔦井孝洋 (Takahiro Tsutai) |
美術 | 愛甲悦子 (アイコウエツコ) |
装飾 | 龍田哲児 (タツタテツジ) |
音楽 | パスカルズ (パスカルズ) |
エンディング曲 | ボアダムス (Boredoms) |
録音 | 小川武 (オガワタケシ) |
照明 | 疋田ヨシタケ (ヒキタヨシタケ) |
編集 | 宮島竜治 (ミヤジマリュウジ) |
共同編集 | 菊井貴繁 (キクイタカシゲ) |
衣裳 | 小川身知子 |
ヘアメイク | 徳田芳昌 |
キャスティング | 西川文郎 (ニシカワフミロウ) |
アソシエイトプロデューサー | 岡本東郎 (オカモトハルオ) |
製作担当 | 森崎裕司 (モリサキユウジ) |
プロダクションマネージャー | 佐々木正明 (ササキマサアキ) |
助監督 | 石川久 (イシカワヒサシ) |
スクリプター | 田口良子 (タグチリョウコ) |
スチール | 中筋純 (ナカスジジュン) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
新井浩文 (Hirofumi Arai) | 鈴木光太郎 |
山中崇 (ヤマナカタカシ) | 鈴木光 |
木村祐一 (Yuichi Kimura) | 西岡佑二 |
川越美和 (Miwa Kawagoe) | 池内みゆき |
三浦友和 (Tomokazu Miura) | 鈴木豊道 |
キムラ緑子 (Kimura Midoriko) | 鈴木みさ子 |
烏丸せつこ (Setsuko Karasuma) | 国吉泉 |
西尾まり (ニシオマリ) | 富樫陽子 |
安藤玉恵 (アンドウタマエ) | 国吉春子 |
康すおん (カンスオン) | 立原勇三 |
光石研 (Ken Mitsuishi) | 刑事 |
でんでん (Denden) | 青山周平 |
榎木兵衛 (Hyoe Enoki) | 鈴木豊男 |
中村義洋 (Yoshihiro Nakamura) | 富樫圭一 |
鈴木智香子 (スズキチカコ) | 荻野セツ子 |
宇田鉄平 (ウダテッペイ) | 坂部進 |
谷津勲 (ヤツイサオ) | ツル吉 |
岡田正 (オカダタダシ) | 荻野健次 |
古屋治男 (フルヤハルオ) | 医師 |
能島瑞穂 | 助手の女 |
戌井昭人 (イヌイアキト) | 客 |
古舘寛治 | 男行員 |
宮内知美 (ミヤウチトモミ) | 女行員 |
黒田大輔 (クロダダイスケ) | 水道局員 上島 |
飛鳥どれみ (アスカドレミ) | 荻野正隆 |
大橋亘 | 若いアルバイト |
小鳥 | 女水道局員 |
綾部守人 (アヤベシュウト) | 朝の子供 |
桜井小桃 | 富樫真由 |