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作品詳細
カーテンコール('04)
そこにはかつて、映画を愛し観客を愛した芸人が居た。『半落ち』の監督が描く人間ドラマ。
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。東京の出版社で働く香織は、雑誌に掲載したスクープ記事が原因でしばらく福岡に異動することになった。彼女が行くことになったのは、福岡のタウン誌での仕事。そこで“懐かしマイブーム”を担当することに。読者からのハガキを読んでいると、1通が目に留まる。そこには、昭和30年代後半から40年代中頃にかけて、下関の映画館・みなと劇場にいたある芸人のことが書かれていた。興味を覚えた香織は、福岡から近い下関へ取材に行く。また下関は、父親がひとりで暮らしている香織の故郷でもあった。みなと劇場へ訪れた彼女は、そこで昭和33年から今までずっと働いているという女性、宮部絹代に出会う。そして、絹代から幕間(まくあい)芸人として人気のあった安川修平の話を聞くのだった。
■解説
『チルソクの夏』『四日間の奇蹟』の佐々部監督が、三度、自身の故郷である下関を舞台に描く人間ドラマ。場内整理から、ビラ配り、フィルム運びなど、どんな仕事も熱心にやっていた青年、安川修平。彼は、ある日、フィルムが切れる事故が起きたことから、上映を待つ観客のイライラをおさえるために舞台に立つ。この青年を演じているのが、藤井隆。素人芸ではあるものの映画への大きな愛情を持ち、お客さんと一緒に映画の歌や形態模写を楽しもうとしている好青年を、まっすぐに演じている。しかし映画の衰退とともに、物語は予期せぬ方向へと展開していき、楽しさよりも哀しさが強くなっていく。多くのテーマを含んだ作品だが、その中でも、家族、人との繋がりを考えたい作品だ。
2005年11月12日 より シネスイッチ銀座ほか全国にて
- 配給:コムストック
- 製作国:日本(2004)
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- ジャンル:
- ドラマ
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