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作品詳細
あした元気にな〜れ! 〜半分のさつまいも〜
東京大空襲で一夜にして家族6人を失ったかよ子。焦土と化した東京で、たくましく生きていく子どもたちを描いたアニメーション
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。東京の下町、本所生まれのかよ子は、戦時下の厳しい状況の中でも家族の愛情に恵まれて暮らしていた。しかし、かよ子だけが沼津へ疎開した後、東京を大空襲が襲う。かよ子の家族6人の命が奪われ、生き残ったのは兄の喜三郎だけだった。戦争が終わり、東京の中野のおばさんの家に引き取られたかよ子だが、そこには兄の姿はなかった。おばの冷たい仕打ちに家を飛び出していたのだ。かよ子は兄の姿を求めて浅草の闇市をさまよう。
■解説
今年は戦後60年という。戦争を直接知る人も少なくなり、日本が戦争をしていたこともどこか遠いことのように思えてくる中、「戦争の悲惨さを風化させない」ために本作は作られた。原作者は落語家の林屋三平氏の妻で、夫の死後は弟子たちと一門を支えている海老名香葉子。やはりアニメ映画化された『うしろの正面だあれ』の続編でもある。終戦も間近い昭和20年、東京をB29の編隊が襲った。一夜にして10万人とい
う広島、長崎の原爆に匹敵する人間が亡くなった。今では平和な日本だが、未来がいつ再び戦争になるかはわからない。いつの世も戦争は大人が始めるが、死ぬのは子どもたちだ。そうした悲劇を繰り返させないためにも、今の大人たちに大きな責任があることをこの映画は教えてくれる。
2005年7月2日 より 東京都写真美術館ホール(モーニング)ほか全国にて順次公開
- 配給:ルートピクチャーズ
- 製作国:日本(2005)
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- ジャンル:
- アニメーション
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