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作品詳細
渋谷物語
捨て身でのし上がった男の戦後一代記
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。昭和20年9月、特攻隊の生き残りとして復員した安藤昇(村上弘明)は、腕っ節の強さとカリスマ的統率力によって、新宿の闇市で頭角を現して行く。ヤクザ組織と抗争を重ね、警察からもマークされるようになった安藤のもとに、敗戦後の混乱で道標を失った血気盛んな男たちが続々と集まってきていた。やがて、グループを率いて渋谷に進出し、昭和27年には、青山通りに<渋谷興行>を開設。裏社会から表舞台への転換に成功するが、卑劣な手口で富を築く財界人・中井秀麿(風間トオル)に憤激し…。
■解説
誰もが、その日、その日を生きて行くのに精一杯だった終戦直後から、奇跡の復興と脅威の経済成長の時代へ突入する昭和30年代までを描いた本作は、特攻隊員として国のために一度は捨てた命ならば、失うものなど何もないと、ゼロからのし上がって行った実在の人物・安藤昇の戦後を追っている。弱者を排斥する巨悪に対する彼の怒りは、日本という社会で生きることの矛盾を露呈させる。
白いスーツ姿もスマートに、肝の据わったいい男を演じた村上弘明以下、男気勝負の男優陣が揃って好演し、梶間俊一監督は、徹底した時代考証で当時の風景を丁寧に再現した。それにしても、昭和史の生き証人とも言うべき安藤昇氏が駆け抜けた渋谷の街の変貌ぶりには、戦後60年の歳月を思わずにはいられない。
2005年3月5日 より 銀座シネパトスほか全国にて
- 配給:東映ビデオ
- 製作国:日本(2004)
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- ジャンル:
- 任侠/時代劇
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | 梶間俊一 (カジマシュンイチ) |
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脚色 | 石松愛弘 田部俊行 梶間俊一 (カジマシュンイチ) |
原作 | 安藤昇 (アンドウノボル) |
企画 | 安藤昇 (アンドウノボル) |
製作 | 黒澤満 (クロサワミツル) |
プロデューサー | 石井徹 (イシイトオル) 小島吉弘 榊田茂樹 (サカキダシゲキ) |
撮影 | 池田健策 (イケダケンサク) |
美術 | 福澤勝広 (Katsuhiro Fukuzawa) |
音楽 | 吉川清之 (ヨシカワキヨユキ) |
音楽プロデューサー | 石川光 (イシカワコウ) |
録音 | 湯脇房雄 |
音響効果 | 柴崎憲治 (シバザキケンジ) 小山秀雄 (コヤマヒデオ) |
照明 | 目時威邦 |
編集 | 大畑英亮 (Hideaki Ohata) |
衣装デザイン | 江橋綾子 |
選曲 | 薄井洋明 (ウスイヒロアキ) 倉林若菜 (クラバヤシワカナ) |
助監督 | 金祐彦 |
スクリプター | 長谷川まゆみ |
その他 | 小林智裕 (コバヤシトモヒロ) 守屋文人 (モリヤフミヒト) 田畑照政 (タカハタテルマサ) 室岡秀信 (ムロオカヒデノブ) 冨田伸明 (トミタノブアキ) 林恭平 (ハヤシキョウヘイ) 大元克己 (オオモトカツミ) 泉有紀 (イズミユキ) 田中洋平 (タナカヨウヘイ) 二家本辰己 (ニカモトタツミ) |
スチール | 阿部昌弘 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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村上弘明 (Hiroaki Murakami) | 安藤昇 |
南野陽子 (Minamino Yoko) | 大原泰子 |
遠野凪子 (Tono Nagiko) | 佐藤奈々子 |
山路和弘 (ヤマジカズヒロ) | 野田宏 |
升毅 (Takeshi Masu) | 西山誠 |
菊池隆則 (キクチタカノリ) | 三崎清次 |
四方堂亘 (シホウドウワタル) | 古賀秀夫 |
金山一彦 (Kazuhiko Kanayama) | 庄田勝 |
小瀬川理太 (コセガワリタ) | 森山正志 |
嶋尾康史 (シマオヤスシ) | 花形敬 |
松方弘樹 (Hiroki Matsukata) | 河津利三郎 |
津川雅彦 (Masahiko Tsugawa) | 天野政道 |
風間トオル (Toru Kazama) | 中井秀麿 |
榎木孝明 (Takaaki Enoki) | 藤原達夫 |
永島敏行 (Toshiyuki Nagashima) | 高見清人 |
渡辺裕之 (ワタナベヒロユキ) | 相川純也 |
永澤俊矢 (Toshiya Nagasawa) | デカ市 |
浜田晃 (Akira Hamada) | |
石田太郎 (イシダタロウ) | |
誠直也 (マコトナオヤ) | 山内組長 |
安藤昇 (アンドウノボル) | 現在の安藤昇 |
伊東貴明 (イトウタカアキ) | 蔡 |