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• お蛇ヶ池団地

新鋭監督堀内浩一が送る長篇第一作目

■ストーリー

お蛇ヶ池団地という得体の知れない空間に紛れ込んだ製薬会社の営業マンは奇病に取り憑かれた住人たちに翻弄され、巻き込まれてゆく。牡蠣養殖工場、臓物を、のたうち回りながら憎悪にまみれ刺しつける焼き肉屋の主人、多毛症の少女。お蛇ヶ池団地を取り囲む全ての個物は揺らぎ、薄れ、漂い、無気味に、小気味良く、男に襲いかかる。善悪の境が薄れた曖昧な世界では人は自らの本能すら信じることが出来ない。男は叩き付けられた不条理な世界で自制することを放棄し次第にその嗅覚だけを頼りに獰猛に行動し始めた。

■解説

本作は、新鋭監督堀内浩一が送る長篇第一作目である。坂田雅彦（03年 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』）、野村貴志（03年 『カクト』）、加藤賢崇（01年 『シネマGOラウンド』）、さらにピンク映画を中心に活躍の場を拡げている伊藤猛、劇団「ポツドール」の安藤玉恵や「猫のホテル」代表、千葉雅子が出演し好演している。

ロケーションに選ばれた場所は廃墟の足尾銅山役員邸と現在も人が棲む市営住宅地。団地特有の迷路感が現実感を喪失させることに成功し、演出を効果的にしている。（作品資料より）

• 配給：-
• 製作国：日本(2003)
• • ジャンル：
  • スリラー／サスペンス