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作品詳細
照明熊谷学校
どんなテキストよりも、どんな授業よりも心に響く、ひとりの照明技師の生き様
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。和田誠監督の『快盗ルビイ』のセット撮影のときのこと。ライトで稲妻をつくるシーンで、なかなかうまくできない助手に向かって、熊谷秀夫は大きな声で怒鳴った。「雷の気持ちになれ!」。光が作り出す世界に無限の可能性を見つけた熊谷は、映画の中で何を目指していたのか。数多くのスタッフや俳優へのインタビューを敢行し、熊谷の人柄、仕事ぶり、驚異的なテクニックなどが徐々に明らかになっていく。ナレーションは小泉今日子。
■解説
およそ半世紀にわたって日本映画の“光と影”を照らし続けてきた照明技師、熊谷秀夫。これまで手がけた作品は優に150本を超えるという。その中から25本をピックアップし、撮影時の心境など本人の解説を交えて、照明とともに歩んでいる道を振り返るドキュメンタリーだ。
熊谷のデビュー作は、1958年の『赤いランプの終列車』。以来、『怪盗ルビィ』『ションベンライダー』、そして現在公開中の『透光の樹』まで、長年現場ひと筋。照明技師だけでなく、映画の世界を希望する人にとってまさに生き字引といえる存在だ。いかに光を当てるかにこだわった50〜60年代から、逆に光を消すことにチャレンジした70年代…。長年の経験が持つ重みと誇りを感じ取りたい。
2004年12月4日 より ユーロスペースにて
- 配給:フェローピクチャーズ
- 製作国:日本(2004)
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- ジャンル:
- ドキュメンタリー