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作品詳細
同窓會
つらい戦争体験から逃げ出すように、ペルーに渡った男。60年ぶりに帰ってきた彼が、故郷で見たものは・・・。
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。親友たちは戦地で散っていったのに自分だけが生き残ってしまった罪悪感から、戦争終結後、逃げるようにペルーへ渡った俊作。そんな俊作が、実に60年ぶりに故郷・鹿児島へ帰ってくる。俊作はかつて旧制高等学校七高ナインで一緒に白球を追いかけていた、同級生の勝洋に再会する。ふらりとさまようように九州を旅する俊作を「一人にしてはいけない」と感じた勝洋は、どこまでも俊作について行こうと決意する。こうして、二人の珍道中が始まった・・・。
■解説
97年『GOING WEST 西へ…』、98年『故郷』に続く、向井寛監督の高齢者をテーマにしたロードムービー三部作、最終章。本作品は同シリーズのテーマである高齢化社会での豊かな生き方とともに、戦争の恐ろしさを直接的な映像ではなく、年老いた男たちの苦悩や哀愁で伝える、戦後60年記念作品としてもふさわしい内容になっている。戦争の傷を癒せぬまま、長い時間をさまようように生きてきた主人公・俊作を加藤剛が、その学生時代の友人で、今ごろ急に帰郷した俊作を気づかう勝洋役を愛川欽也が熱演。重厚な悲壮感の見え隠れする加藤と、軽妙で調子のよい愛川の演技が、ふたりの旅路にテンポを生んでいる。また、意外(?)な役どころで出演するコロッケも印象的だ。
2005年8月6日 より 新宿トーアほか全国にて順次公開
- 配給:向井プロダクション
- 製作国:日本(2004)
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- ジャンル:
- ドラマ