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作品詳細
土方巽の幻のフィルム 風の景色
「舞踏とは命がけで突っ立った死体である。」土方巽の真髄がここに!
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。一人の男が闇夜をよぎる。海岸沿いの材木置き場、工場、人影の無い商店街そして屠場…。男が去った後に四垂が揺れる。四垂を結んだ場所は古くから“結界”と呼ばれ、神の住む神聖な場所だという。「舞踏性のないものには、まったく価値を認めない」という土方が舞台を降り、外的空間で踊る。土方が踊る時、ありふれた空間が異次元へと変わっていく…。
■解説
本作は“暗黒舞踏”という表現形式を確立した土方巽が、東京の闇の中を踊っているのを映像化したもの。舞台と映像の一体化をめざしたシネポエムである。監督は絶頂期の土方の舞台を蝋燭1本の灯りで撮影した『疱瘡譚』を作った大内田圭彌。
1976年に未完成のまま封印されていた本作を1986年に土方がなくなった後、土方の姿を後世に伝えるべく1988年に今一度再編集し、今の公開に至った。<暗黒舞踏>を理解するのは難しいかも知れません。しかし、土方巽の魂は確実に伝わるはずです。
2003年2月8日 より BOX東中野にて
- 配給:BOX OFFICE/BOX東中野
- 製作国:日本(1988)
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- ジャンル:
- ドキュメンタリー