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作品詳細
アイリス
言葉を失った女流作家・アイリス・マードックの生涯を描く、魂の旅路と真実の愛の物語
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。数多くの著書を残した小説家・アイリス(ジュディ・ディンチ)と、文学教授の夫・ジョン(ジム・ブロードベンド)が出会ったのは母校・オックスフォード大学。美しく知性にあふれた若きアイリス(ケイト・ウィンスレット)と目立たないジョン(ヒュー・ボナヴィル)は知り合って間もなく恋に落ちた。老年となった現在、アイリスは同じ言葉を無意識に繰り返す自分に気がつく。別の日には、インタビュー番組の出演中に会話を忘れ呆然とする。アイリスに、静かにアルツハイマーが忍び寄っていた。
■解説
誰かが誰かを心から想う姿は、感動する。そんな当たり前のような感情を、『アイリス』を見ると改めてかみしめることができる。作家と文学教授という職業で、日常の大部分を言葉に捧げてきたアイリスとジョンは、言葉無しには伝えられない「愛」を乗り越えるほどの強い絆を生んだ。言葉がすべてのアイリスから、それらが失われていくのを横で見守るだけの悲しみ、どうしようもなく愛している人から忘れられ、取り残されていく悲しみを、夫のジョンはじっと受け止めている。
「昔は2人きりになるのが怖かったのに、今は離れられない」と呟きながら。これこそ、本当の愛情の形じゃないか! 精神の自由を語り愛の歌を口ずさむジュディ・ディンチの気丈さと、すべてを見守ってきたジョンがラストに見せる柔らかな表情が、2人の歩んだ精神の強さとやさしさを物語っている。
2002年12月7日 より シネスイッチ銀座ほか全国にて
- 配給:松竹
- 製作国:イギリス(2001)
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- ジャンル:
- ラブ・ストーリー
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | リチャード・エア (Richard Eyre) |
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脚本 | リチャード・エア (Richard Eyre) |
原作 | ジョン・ベイリー (John Bayley) |
製作総指揮 | アンソニー・ミンゲラ (Anthony Minghella) シドニー・ポラック (Sydney Pollack) |
製作 | ロバート・フォックス (Robert Fox) スコット・ルーディン (Scott Rudin) |
撮影 | ロジャー・プラット (Roger Pratt) |
美術 | ジェンマ・ジャクソン (Gemma Jackson) |
音楽 | ジェームズ・ホーナー (James Horner) |
編集 | マーティン・ウォルシュ (Martin Walsh) |
衣装デザイン | ルース・マイヤーズ (Ruth Myers) |
字幕 | 古田由紀子 (Yukiko Furuta) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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ジュディ・デンチ (Judi Dench) | Iris Murdoch |
ジム・ブロードベント (Jim Broadbent) | John Bayley |
ケイト・ウィンスレット (Kate Winslet) | Young Iris Murdock |
ヒュー・ボネヴィル (Hugh Bonneville) | Young John Bayley |
ペネロープ・ウィルトン (Penelope Wilton) | Janet Stone |
サミュエル・ウェスト (Samuel West) | Young Maurice |
ティモシー・ウェスト (Timothy West) | Older Maurice |
エリナー・ブロン (Eleanor Bron) | Principal |