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作品詳細
チョコレート
黒人女性初のアカデミー賞を受賞したハル・ベリーに注目。深い癒しと贖いの感動作
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。黒人へ差別感情が根深く潜むアメリカ南部、ジョージアの街。人種差別主義者のハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は、死刑執行人として共に働く息子・ソニー(ヒース・レジャース)のミスを激しくとがめ、ソニーはハンクの目の前で自殺する。一方、夫の死刑からまだ日の浅い頃、黒人女性・レティシア(ハル・ベリー)は幼い息子をも交通事故で失った。子供を病院へ運んだのは、現場を通りかかったハンクだった。レティシアの絶望を前に、ハンクの心には今までにない感情が生まれていた。
■解説
深く傷ついた者が分かち合ういたわり。それは肌の色に関わりなく、人間同士が持ちうる癒しの心だ。人種差別主義者のハンクが黒人であるレティシアにそんなにも惹かれていくのは、彼女こそハンクと同じ痛みを抱えているから。彼女が黒人だからこそ、自分の偏見に対して受けた大きな罰が贖われる。複雑な感情の起伏を、抑えた表情で豊かに演じるソーントンの上手さが光る。
そして何といっても、74年の歴史で初めて、黒人としてアカデミー主演女優となったハル・ベリー。レティシアの台詞のように、「アメリカの黒人であること」がいかなることか身に沁みた彼女の、魂から湧き出た演技が心を打つ。痛みを分かち合えば、人はきっとチョコレートのように、甘く優しくなれる。
2002年7月20日 より シャンテシネ、新宿文化シネマほか全国にて順次公開
- 配給:ギャガ・コミュニケーションズ
- 製作国:アメリカ(2001)
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- ジャンル:
- ドラマ
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | マーク・フォースター (Marc Forster) |
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脚本 | ミロ・アディカ (Milo Addica) ウィル・ロコス (Will Rokos) |
製作総指揮 | マーク・ウルマン (Mark Urman) マイケル・パセオネク (Michael Paseornex) マイケル・バーンズ (Michael Burns) |
プロデューサー | リー・ダニエルズ (Lee Daniels) |
撮影 | ロバート・シェイファー (Robert Schaefer) |
美術 | モンロー・ケリー (Monroe Kelly) |
字幕 | 松浦美奈 (Mina Matsuura) |