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作品詳細
笑う蛙
直木賞作家・藤田宜永の恋愛小説を映画化。シニカルなユーモアがあふれる人間ドラマ
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。かつては銀行の支店長を務めていた倉沢逸平(長塚京三)は、顧客の金を使い込み今は警察に追われる身。妻の涼子(大塚寧々)は失踪した夫を待つでもなく、実家の別荘で暮らしていた。そうとは知らない逸平は、ある日身を隠すためにこの別荘へやってくる。離婚届に判を押すことを条件に、逸平はしばらくここで匿われることに。こうして、逸平の納戸での1週間が始まった。別荘には涼子の新しい恋人・吉住や、逸平の行方を追う刑事、涼子の母が次から次へとやってくる…。
■解説
物語が良くても役者が物足りなかったり、役者が良くても物語が面白くなかったりと、なかなか両方を兼ねた映画に出会うのは難しい。が、『笑う蛙』では、痛快でシニカルで、笑えない状況なのに思わず笑ってしまうリアリティが、役者と物語の両方に感じられる秀作だ。妻・大塚寧々の起伏のない表情とか、夫・長塚京三の不器用そうな動きが、壊れてしまった夫婦関係のギクシャク感のなかで匿い匿われる危うさを引き立てる。
そんな中で次第に変化してくる涼子と逸平の感情は、奇妙にも艶っぽい。登場人物たちはみんな自分のことばかり。大の大人がガン首並べてエゴを押し付けあう滑稽さに、蛙でなくともついついノドを鳴らして笑ってしまうのだ。
2002年7月6日 より 新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開
- 配給:オフィス・シロウズ/メディアボックス
- 製作国:日本(2002)
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- ジャンル:
- ドラマ
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | 平山秀幸 (Hideyuki Hirayama) |
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脚色 | 成島出 (Izuru Narushima) |
原作 | 藤田宜永 (フジタヨシナガ) |
企画 | 佐々木史朗 (ササキシロウ) 渡辺敦 (ワタナベアツシ) |
製作 | 岡本東郎 (オカモトハルオ) 石川富康 (イシカワトミヤス) 升水惟雄 (Yoshio Mayuzumi) 飯田隆 (イイダタカシ) 鎌谷照夫 (カマタテルオ) 多井久晃 (タイヒサアキ) |
プロデューサー | 福島聡司 (フクシマ) 久保田傑 (クボタスグル) |
撮影 | 柴崎幸三 (シバザキコウゾウ) |
美術 | 中澤克巳 (ナカザワカツミ) |
装飾 | 西渕浩祐 (ニシブチコウスケ) |
音楽 | 村山竜二 (ムラヤマリュウジ) |
主題歌 | 泉谷しげる (Shigeru Izumiya) |
録音 | 宮本久幸 (ミヤモトヒサユキ) |
音響効果 | 斎藤昌利 (サイトウマサトシ) |
照明 | 上田なりゆき (ウエダナリユキ) |
編集 | 川島章正 (カワシマアキマサ) |
衣裳 | 宮本茉莉 (ミヤモトマリ) |
製作担当 | 宿崎恵造 (ヤドザキケイゾウ) |
スクリプター | 近藤真智子 (コンドウマチコ) |
スチール | 竹内健二 (タケウチケンジ) 野上哲夫 |
視覚効果 | 橋本満明 (ハシモトミツアキ) |
デジタルエフェクト | 川端孝 (カワバタタカシ) 今井元 (イマイゲン) |
VFXプロデューサー | 佐藤高典 (サトウタカノリ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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長塚京三 (Kyozo Nagatsuka) | 倉沢逸平 |
大塚寧々 (Otsuka Nene) | 倉沢涼子 |
國村隼 (Jun Kunimura) | 吉住暁男 |
雪村いづみ (ユキムライヅミ) | 稲松早苗 |
南果歩 (Minami Kaho) | 本吉貴子 |
ミッキー・カーチス (ミッキー・カーチス) | 相沢紀一郎 |
金久美子 (キムクミジャ) | 稲松咲子 |
きたろう (キタロウ) | 稲松健太郎 |
三田村周三 (ミタムラシュウゾウ) | 宇崎刑事 |
本仮屋ユイカ (Motokariya Yuika) | 吉住千沙子 |
伊豆味綾乃 (イズミアヤノ) | 英語教室生徒 |
中村春菜 (ナカムラハルナ) | 英語教室生徒 |
弥吉愛都紗 (ヤキチアイトサ) | 英語教室生徒 |
阿部紗弥花 (アベサヤカ) | 英語教室生徒 |