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作品詳細
かあちゃん
貧窮の江戸、貧乏長屋に暮らす一家のとびきりあたたかな、やさしさあふれた物語。
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。天保時代末期、お上の改革もむなしく庶民は貧しさにあえいでいる。そんな江戸で古びた長屋に暮らすおかつ(岸恵子)は、長屋の付き合いでもケチで通ったかあちゃんだ。長男の市太(うじきつよし)をはじめ、5人の子供たち全員で稼いだ金をコツコツと溜め込んでいるらしい。ある日、おかつの家に泥棒が入る。手馴れないその泥棒、勇吉(原田龍二)がまだ若く行く当てもないことを知り、おかつは勇吉を親戚として家に置くことにする。
■解説
75作目となった市川崑監督の新作は、岸恵子との黄金コンビで作る家族の愛の物語。岸恵子の「かあちゃん」は貧しさの中にも凛とした美しさがある。江戸っ子らしいチキチキ感、情に厚く人間への愛にあふれたその姿は、見るものに自然と安心感を与えてくれる。生きるために人を欺いたり出し抜いたり、そんな時代背景は少なからず現代にも通じるのかもしれない。
人を信じりゃバカをみる、そんな億劫な世の中で「かあちゃん」が見せてくれるおしみない慈愛に心が満ちる。そしてもうひとつは母の愛。どんな親だろうと自分の親を悪く言うような人間は大嫌いだ、というかあちゃんの言葉には、子供たちへの限りなく大きな愛情が潜んでいる。ああ、母親っていいもんだな、そんな気持ちになる。
2001年11月10日 より みゆき座ほか全国東宝洋画系にて
- 配給:東宝
- 製作国:日本(2001)
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- ジャンル:
- ドラマ
■スタッフ
監督 | 市川崑 (Kon Ichikawa) |
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脚色 | 和田夏十 (ワダナツト) 竹山洋 (タケヤマヨウ) |
原作 | 山本周五郎 (ヤマモトシュウゴロウ) |
製作 | 西岡善信 (ニシオカヨシノブ) 中村雅哉 (Masaya Nakamura) 長瀬文男 (ナガセフミオ) 松村和明 (マツムラカズアキ) |
プロデューサー | 西村維樹 (ニシムラ) 猿川直人 (サルカワナオト) 鶴間和夫 (ツルマカズオ) 野口正敏 (ノグチマサトシ) |
撮影 | 五十畑幸勇 (イソハタユキオ) |
美術 | 西岡善信 (ニシオカヨシノブ) |
音楽 | 宇崎竜童 (ウザキリュウドウ) |
録音 | 斉藤禎一 (サイトウテイイチ) |
調音 | 大橋鉄矢 (オオハシテツヤ) |
音響効果 | 斎藤昌利 (サイトウマサトシ) 林彦佑 (ハヤシヒコスケ) |
照明 | 下村一夫 (シモムラカズオ) 古川昌輝 (フルカワマサキ) |
編集 | 長田千鶴子 (Chizuko Osada) |
衣裳 | 乾保直 (イヌイヤスナオ) |
製作担当 | 丹羽邦夫 (タンバクニオ) |
監督補 | 小笠原佳文 (オガサワラヨシブミ) |
スクリプター | 川野恵美 |
製作委員会 | 宮川セキ也 (ミヤカワセキヤ) 高野力 (タカノツトム) |
スチール | 橋山直巳 (ハシヤマナオキ) |
色彩設計 | 谷川創平 (タニカワソウヘイ) |
タイトル画 | 和田誠 (ワダマコト) |
ナレーション | 小沢昭一 (Shoichi Ozawa) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
岸惠子 (Keiko Kishi) | おかつ |
原田龍二 (Ryuji Harada) | 勇吉 |
うじきつよし (ウジキツヨシ) | 市太 |
勝野雅奈恵 (カツノマナエ) | おさん |
山崎裕太 (ヤマザキユウタ) | 三之助 |
飯泉征貴 | 次郎 |
紺野紘矢 (コンノヒロヤ) | 七之助 |
尾藤イサオ (Isao_Bitou) | 源さん |
宇崎竜童 (ウザキリュウドウ) | 同心 |
中村梅雀 (ナカムラバイジャク) | 印半纏の男 |
春風亭柳昇 (シュンプウテイリュウショウ) | 禿げ老人 |
コロッケ (Croket) | 左官風の男 |
江戸家小猫 (エドヤコネコ) | 商人風の男 |
石倉三郎 (イシクラサブロウ) | 熊五郎 |
常田富士男 (トキタフジオ) | 易者 |
仁科貴 (ニシナタカシ) | 岡っ引 |
横山あきお (ヨコヤマアキオ) | 居酒屋の亭主 |
阿栗きい (アグリキイ) | 源さんの女房 |
新村あゆみ (ニイムラアユミ) | 居酒屋の少女 |