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作品詳細
リプリー
イアリアの熱い太陽の下、愛情が憎しみへと変わる。『太陽がいっぱい』を再映画化した心切なきサスペンス・ミステリー。
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。ルネ・クレマン監督の名作『太陽がいっぱい』と同じパトリシア・ハイスミスの原作を、『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞に輝くアンソニー・ミンゲラが映画化したサスペンス・ミステリー。イタリアに遊びに行ったまま帰ってこない富豪の息子ディッキー(ジュード・ロウ)を連れ戻す役目を負ったトム・リプリー(マット・デイモン)。偶然を装ってディッキーに近づいた彼の目には、自分の思うままに生きるディッキーの姿がたまらなくまぶしく映る。いつしか、リプリーはディッキーに強烈な憧れを抱いていた。しかし、自分の思いが届かぬと知った時、ディッキーへの愛は殺意へと変わる。
■解説
『太陽がいっぱい』のリプリー役アラン・ドロンがあまりにも美しく魅力的だったために、今回のリプリー役マット・デイモンは初めから分が悪い。しかし、どん底から這い上がろうとする者の逞しさとしたたかさ、最愛の人を殺してしまった混乱と哀しみを見事に表現して若手演技派の面目を守った。それでも、男っぷりでは、無邪気な放蕩息子を気品たっぷりに演じたジュード・ロウに軍配が上がるけど。
『太陽がいっぱい』が製作された頃には、禁じ手だった”ホモセクシュアル”というテーマを正面から取り扱っているために、リプリーの複雑な人間性がよりわかりやすくなっている。感情移入しやすい主人公なのでサスペンスフルな展開に思わずドキドキしてしまう。
- 配給:未定
- 製作国:アメリカ(1999)
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- ジャンル:
- ドラマ
■スタッフ
監督 | アンソニー・ミンゲラ (Anthony Minghella) |
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脚本 | アンソニー・ミンゲラ (Anthony Minghella) |
原作 | パトリシア・ハイスミス (Patricia Highsmith) |
エクゼクティブ・プロデューサー | シドニー・ポラック (Sydney Pollack) |
製作 | ウィリアム・ホーバーグ (William Horberg) トム・スタンバーグ (Tom Sternberg) |
撮影 | ジョン・シール (John Seale) |
美術 | ロイ・ウォーカー (Roy Walker) |
音楽 | ガブリエル・ヤレド (Gabriel Yared) |
音楽監修 | グレアム・グレイス・ウォーカー (Graham `Grace' Walker) |
編集 | ウォルター・マーチ (Walter Murch) |
衣裳 | アン・ロス (Ann Roth) ゲイリー・ジョーンズ (Gary Jones) |
字幕 | 松浦美奈 (Mina Matsuura) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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マット・デイモン (Matt Damon) | Tom Ripley |
グウィネス・パルトロウ (Gwyneth Paltrow) | Marge Sherwood |
ジュード・ロウ (Jude Law) | Dickie Greenleaf |
ケイト・ブランシェット (Cate Blanchett) | Meredith Logue |
フレディ・ミルス (Freddie Miles) | Philip Seymour Hoffman |
ジャック・デヴェンポート (Jack Davenport) | Peter Smith Kingsley |
ジェームズ・レブホーン (James Rebhorn) | Herbert Greenleaf |
セルジオ・ルビーニ (Sergio Rubini) | Inspector Roverini |