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作品詳細
降霊
異才・黒沢清が放つ、“恐怖(ホラー)”と言う名の“快楽”つつましく幸せな暮らしが崩れるとき、“恐怖”が闇の中から覚醒する
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。効果音技師の佐藤克彦と純子は、子供のいない、いつまでも友達同士のように仲のイイ夫婦。一見平凡な女性に見える彼女だが、ある特殊な“力”を持っていた。パート先で、人混みの中で彼女は“霊”を感じ、見ていた。そして彼女の力が世間から猜疑の目で見られていることも知っていた。そんな時、ある少女誘拐事件が発生する。犯人は意識不明で、少女の行方が分からなかった。そこで警察は、少女の生死を知るため、純子の“力”を頼ってきたが、少女は意外にも近くにいたのだった…。
■解説
監督は、『CURE』『回路』の黒沢清。監督の描く何ともいえない恐怖感は、静けさの中に生まれる音に、ふとした仕草に、人の背後にある壁に、誰もいない部屋に恐怖は不気味に漂っている。「<恐い>とは<面白い>ということなのだ」と語る黒沢は、その“恐怖”をフィルムに定着させる。本作では、ゆっくりと瞬く“光”、ぼんやりと曖昧に立ち竦んでいる“霊”の姿、録音テープに紛れ込んでいる声。そして、人の心の奥底で眠っている“闇”。それらは、見ることのできない“恐怖”なのだ。つつましく暮らす夫婦の夫・佐藤克彦を演じるのは、近年黒沢作品では欠かすことのできない、役所広司。霊能者である妻を演じるのは、風吹ジュン。
2001年5月19日 より 吉祥寺バウスシアターにて
- 配給:スローラーナー
- 製作国:日本(1999)
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- ジャンル:
- ホラー
- 公式サイトはこちら>>
■スタッフ
監督 | 黒沢清 (Kiyoshi Kurosawa) |
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脚色 | 大石哲也 (オオイシテツヤ) 黒沢清 (Kiyoshi Kurosawa) |
原作 | マーク・マクシェーン (マーク・マクシェーン) |
企画 | 植村泰之 (ウエムラヤスユキ) 神野智 (ジンノサトシ) |
プロデューサー | 田中猛彦 (タナカタケヒコ) 下田淳行 (シモダアツユキ) |
撮影 | 柴主高秀 (シバヌシタカヒデ) |
美術 | 丸尾知行 (マルオトモユキ) |
音楽 | ゲイリー芦屋 (ゲイリーアシヤ) |
録音 | 井家眞紀夫 (イカマキオ) |
整音 | 中田裕章 (ナカタヒロアキ) |
音響効果 | 帆苅幸雄 |
照明 | 金沢正夫 (カナザワマサオ) |
編集 | 大永昌弘 |
衣裳 | 古藤博 (フルフジヒロシ) 森田流水 |
製作担当 | 藤原恵美子 (フジワラエミコ) |
助監督 | 吉村達矢 (ヨシムラタツヤ) |
スクリプター | 柳沼由加里 |
スチール | 奥川彰 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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役所広司 (Koji Yakusho) | 佐藤克彦 |
風吹ジュン (Fubuki Jun) | 佐藤純子 |
きたろう (キタロウ) | 柏原刑事 |
草なぎ剛 (Tsuyoshi Kusanagi) | 早坂文雄 |
石田ひかり (Ishida Hikari) | 金沢智子 |
岸部一徳 (Ittoku Kishibe) | 北見教授 |
大杉漣 (Ren Osugi) | ファミレスのサラリーマン |
哀川翔 (Sho Aikawa) | 神主 |
磯部詩織 (イソベシオリ) | 少女 |
井上肇 (イノウエハジメ) | 誘拐犯 |
清水大敬 (Taikei Shimizu) | 田崎 |
戸田昌宏 (トダマサヒロ) | 野々村 |
山本竜二 (ヤマモトリュウジ) | MAミキサー |
柏谷みちすけ (カシワダニミチスケ) | MA助手 |
堀口一也 (ホリグチカズヤ) | 少女の父親 |
若林めぐみ (ワカバヤシメグミ) | ファミレスの女 |
佐藤コージ (サトウコージ) | 鑑識 |