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作品詳細
ムッソリーニとお茶を
(原題:Tea with Mussolini)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。1935年、フィレンツェ。在伊英国人で服地商パオロの秘書メアリー(ジョーン・プロウライト)は、パオロから彼の私生児ルカを英国紳士に育てて欲しいと頼まれる。メアリーは困惑しながらも友人の芸術家アラベラ(ジュディ・デンチ)、そして元大使の未亡人レディ・レスター(マギー・スミス)を筆頭とする英国貴婦人グループの協力を得て、彼の教育を始める。そこにはレズビアンの考古学者ジョージ(リリー・トムリン)、元踊り子で富豪と浮名を流し続けるエルサ(シェール)ら、ラフな生き方を貫く米国人女性の一団もいた。派手で奔放なエルサはレディ・レスターからにらまれるが、ルカには教育用の信託資金を提供してくれた。やがて外国人排斥運動が起こると、レディ・レスターらは時の独裁者ムッソリーニに直談判に行き、彼から英国式のお茶でもてなされた。結局彼女らは語らいの場であったウフィッツィ美術館からも追い立てられた。ルカは時流を読んだパオロによってオーストリアに独語学習のため留学。1940年6月。成長したルカが帰国すると、育ての親の貴婦人たちは強制収容所に移送されるところだった。サンジミニャーノの田舎町の粗末な施設での暮らしを余儀なくされる英国貴婦人たち。実はユダヤ人のエルサは同胞を逃がすための活動を始めていて、彼女をひそかに恋するルカは偽造パスポートの運び役も引き受けた。レディ・レスターらはある日施設からホテルに移されたが、それもエルサのはからいだった。かくして、戦況が激しさを増すなかにおいても、貴婦人たちは運命に弄ばれながらも自分流の生き方を貫いてみせ、ルカは彼女たちから人生について多くを学んだのだった。
■解説
第二次大戦前夜のイタリアで英米の貴婦人と少年の触れ合いを描いたヒューマンドラマ。監督は「ロミオとジュリエット」「ジェイン・エア」のフランコ・ゼフィレッリ。脚本はジョン・モーティマー、クライヴ・パーソンズ。撮影は「ジェイン・エア」のデイヴィッド・ワトキン。音楽はアレッシオ・ブラド、ステファーノ・アルナルディ。出演は「プレタポルテ」のシェール、「恋におちたシェイクスピア」のジュディ・デンチ、「ジェイン・エア」のジョーン・プロウライト、「リチャード三世」のマギー・スミス、「ショート・カッツ」のリリー・トムリンほか。
2000年5月27日 より
- 配給:UIP
- 製作国:アメリカ(1998)
■スタッフ
監督 | フランコ・ゼフィレッリ (Franco Zeffirelli) |
---|---|
脚本 | ジョン・モーティマー (John Mortimer) フランコ・ゼフィレッリ (Franco Zeffirelli) |
エクゼクティブ・プロデューサー | マルコ・シミッズ (Marco Chimenz) |
製作 | リカルド・トッツィー (Riccardo Tozzi) ジョバンネラ・ザンノーニ (Giovannella Zannoni) クライヴ・パーソンズ (Clive Parsons) |
撮影 | デイヴィッド・ワトキン (David Watkin) |
美術 | カルロ・セントラヴィーニャ (Carlo Centolavigna) ジョア・フィオレラ・マリアーニ (Gioia Fiorella Mariani) |
音楽 | アレッジオ・ヴラド (Alessio Vlad) ステファーノ・アルナルディ (Stefano Arnaldi) |
編集 | タリク・アンウォー (Tariq Anwar) |
衣装デザイン | ジェニー・ビーヴァン (Jenny Beavan) アンナ・アンニ (Anna Anni) アルベルト・スピアッツィ (Alberto Spiazzi) |
字幕 | 戸田奈津子 (Natsuko Toda) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
シェール (Cher) | Elsa |
ジュディ・デンチ (Judi Dench) | Arabella |
ジョーン・プロウライト (Joan Plowright) | Mary |
マギー・スミス (Maggie Smith) | Lady Hester |
リリー・トムリン (Lily Tomlin) | Georgie |
ベアード・ウォレス (Baird Wallace) | Luca |
チャーリー・ルーカス (Charlie Lucas) | Luca Child |
マッシモ・ギーニ (Massimo Ghini) | Paolo |
クラウディオ・スパダロ (Claudio Spadaro) | Mussolini |