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作品詳細
第七官界彷徨 尾崎翠を探して
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。ゲイ・パーティに参加したアドとサフラは、壁に設置されているモニターに不思議な映像が映るのに気づく。それは、古本屋で見つけてきた『アップルパイの午後』という本の作者である尾崎翠の半生と、彼女が書き記した著書『第七官界彷徨』のドラマであった----。【尾崎翠を探して】尾崎翠は、晩年を故郷の鳥取で過ごしていた。1971年、74歳でこの世を去った翠。映画は、彼女の数奇な数奇な人生を遡っていく。68歳で入った老人ホームでの出来事、幻聴幻覚に悩まされた50代、「第七官界彷徨」の出版に喜んだ日、頭痛薬ミグレニンの中毒に苦しんだ30代、高橋丈雄とのロマンス、そして松下文子や林芙美子らと夢を語り合った若かりし頃のこと。【第七官界彷徨】小野町子は、人間の第六感を超えた第七官に響くような詩を書く詩人を目指し、田舎から上京してきた赤毛の少女だ。彼女は、従兄弟で音楽家を目指す三五郎の暮らす借家に賄い婦として入り、そこに同居する分裂心理病院の医師である小野一助と苔の心理を研究する弟の二助らの面倒をみながら、様々な体験をしていく。三五郎たちの片恋の悩み、隣家の娘との交流、そして血縁外の男性との初めての恋。さて、尾崎翠による第六感を超える不思議な世界に魅せられたアドとサフラ。他のパーティの客たちも、いつの間にかモニターに惹きつけられ、拍手を送っていた。そして、それに応えるかのように、モニターの中には鳥取の砂丘を闊歩する翠たちの姿があった。
■解説
女流作家・尾崎翠の知られざる数奇な半生と、彼女の代表作『第七官界彷徨』のドラマ、そしてそれらを観る現代の三部構成で尾崎翠の世界を描く人間ドラマ。監督は「奴隷美姉妹〜新人スチュワーデス〜」の浜野佐知。脚本は「巨乳秘書 やわらかな甘み」の山崎邦紀。撮影を「ピンサロ病院 ノーパン白衣」の田中譲二が担当している。主演は白石加代子。
1999年7月3日 より
- 配給:旦々舎
- 製作国:日本(1999)
■スタッフ
監督 | 浜野佐知 (ハマノサチ) |
---|---|
脚本 | 山崎邦紀 (ヤマザキクニノリ) |
プロデューサー | 鈴木佐知子 (スズキサチコ) |
制作 | 松岡誠 (マツオカマコト) |
撮影 | 田中譲二 (タナカジョウジ) |
美術デザイン | 奥津徹夫 (オクツテツオ) 星埜恵子 |
音楽 | 吉岡しげ美 (ヨシオカシゲミ) |
録音 | 門司康子 小関孝 (コゼキタカシ) |
整音 | 杉山篤 (スギヤマアツシ) |
音響効果 | 渡部健一 中村佳央 (ナカムラヨシオ) |
照明 | 上妻敏厚 (コウヅマトシアツ) |
衣裳 | 山本栄司 (ヤマモトエイジ) |
助監督 | 坂口慎一郎 (サカグチシンイチロウ) |
スチール | 岡崎一隆 (オカザキカズタカ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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白石加代子 (シライシカヨコ) | 尾崎翠 |
吉行和子 (Kazuko Yoshiyuki) | 松下文子 |
原田大二郎 (ハラダダイジロウ) | 高橋丈雄 |
宮下順子 (Miyashita Junko) | 林芙美子 |
白川和子 (Kazuko Shirakawa) | 早川薫 |
横山通代 (ヨコヤマミチヨ) | 深尾須磨子 |
石川真希 (イシカワマキ) | 城夏子 |
下元史朗 (シモモトシロウ) | 長兄 |
中満誠治 (ナカミツセイジ) | 新聞記者 |
本城美佐子 (ホンショウミサコ) | 保健婦 |
前田翠 (マエダミドリ) | 行商のおばさん |
柳愛里 (ユウエリ) | 小野町子 |
宝井誠明 (タカライマサアキ) | 佐田三五郎 |
野村良介 (ノムラリョウスケ) | 小野一助 |
井筒森介 (イヅツシンスケ) | 小野二助 |
佐藤一平 (サトウイッペイ) | 柳浩六 |
外波山文明 (トバヤマブンメイ) | 老僕 |
内海桂子 (ウツミケイコ) | 祖母 |
吉行由実 (ヨシユキユミ) | 隣家の先生 |
丸山明日果 (マルヤマアスカ) | 隣家の女学生 |
野上正義 (ノガミマサヨシ) | 家主 |
岡元あつこ (オカモトアツコ) | サフラ |
響まりあ (ヒビキマリア) | アド |
キャンディーミルキー (キャンディーミルキー) | パーティー客 |
山本清彦 (ヤマモトキヨヒコ) | パーティー客 |
小林一三 (コバヤシイチゾウ) | パーティー客 |
梅木茂信 (ウメキシゲノブ) | パーティー客 |