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作品詳細
故郷(1999)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。沖縄・名護に暮らす76歳の南風原時子は、毎年恒例の市民マラソン大会・沖縄ドリーム・マラソン・の名物おばあちゃんだ。ところが今年、親友のトカを亡くした彼女はショックの為か大会に出場しなかった。そんな時子が帰省中の孫の恵に何も告げず失踪したのは、それから数日後のことだった。実は、恵の心配をよそに時子は日本縦断マラソンに出たのだ。フェリーで鹿児島に渡った彼女は、特攻隊員たちの慰霊碑を詣でた後、途中、親友のタミからの救援物資を受けながら大分、熊本と北上を続ける。一方、偶然テレビに映っていた時子を見つけた恵は、急いでその後を追った。また、マラソンおばあちゃんの話を聞きつけたペガサス沖縄テレビのディレクター・本田も、ビデオ・カメラを担いで時子の取材に出た。ひとまず時子の無事を知った恵は、時子のやりたいようにさせることを決めるが、本田をはじめとした連日のテレビ報道のお陰ですっかり時の人となってしまった時子は取材攻勢を受けるハメに。だがその一方で、テレビを通し時子の姿に励まされる老人たちも少なくなかった。しかし、さすがの時子の健脚も寄る年波には勝てなかった。京都の病院で小休止の時子。彼女は、そこで本田に自分が生まれ故郷である北の果てに向かっていることを告白する。「死ぬ前にもう一度故郷を見ておきたい」トカの死に際してそう思った彼女は、こうして今回のマラソン行脚に出たのだった。また、本田はライヴァルの沖縄新報の記者・渡嘉敷から、時子が時局柄中止を余儀なくされた昭和15年の東京オリンピックのマラソンの代表選手だったことを聞かされる。やがて、本田をはじめ、様々な人たちに励まされ北海道へ上陸した時子は、かつてオリンピックの代表選手として一緒に練習に励んだ國澤トヨと再会。更に、根室の岬から本当の生まれ故郷である国後島を望むことが叶うのであった。
■解説
76歳のおばあちゃんの、沖縄から北海道まで3246kmに及ぶ破天荒なマラソン行脚の旅を描いた、シルバー青春ロード・ムービー。監督は「GOING WEST 西へ…」の向井寛。脚本は、「青春デンデケデケデケ」の石森史郎と向井監督、そして鈴木盛子と島来夢の共同。撮影を「GOING WEST 西へ…」の鈴木史郎が担当している。主演は「GOING WEST 西へ…」の淡島千景。優秀映画鑑賞会推薦作品。スーパー16ミリからのブローアップ。
1999年4月10日 より
- 配給:東映
- 製作国:日本(1999)
■スタッフ
監督 | 向井寛 (ムカイヒロシ) |
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脚本 | 石森史郎 (イシモリフミオ) 向井寛 (ムカイヒロシ) 鈴木盛子 (スズキセイコ) 島来夢 (シマキユメ) |
ゼネラルプロデューサー | 野村光義 |
企画 | 向江寛城 間嶋豊 |
プロデューサー | 内藤三郎 (ナイトウサブロウ) 宗豊 |
プロデューサー補 | 中島誠一郎 (ナカジマセイイチロウ) 金子寿美子 (カネコスミコ) |
撮影 | 鈴木史郎 (スズキシロウ) |
美術 | 矢野貴章 (ヤノタカアキ) |
音楽 | 芥川隆 (アクタガワタカシ) |
録音 | 中山隆匡 (ナカヤマタカマサ) |
整音 | 中山隆匡 (ナカヤマタカマサ) |
効果 | 福島行朗 (フクシマユキオ) |
照明 | 柴田信弘 (シバタ) |
編集 | 神谷信武 |
衣裳 | 東京衣裳 |
チェロ作曲 | 迫田時雄 (サコタトキオ) |
選曲 | 山川繁 (ヤマカワシゲル) |
製作担当 | 力武敏彦 (リキタケトシヒコ) |
助監督 | 芝山隆二 (シバヤマ) |
スクリプター | 福島勇子 |
スチール | 中原康太郎 (ナカハラコウタロウ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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淡島千景 (Chikage Awashima) | 南風原時子 |
尾美としのり (Toshinori Omi) | 本田孝夫 |
三井ゆり (ミツイユリ) | 南風原恵 |
今井雅之 (Masayuki Imai) | 渡嘉敷政憲 |
清川虹子 (Nijiko Kiyokawa) | 比嘉タミ |
津島恵子 (Keiko Tsushima) | 國澤トミ |
宍戸錠 (Jo Shishido) | 青柳亮介 |
中尾彬 (Akira Nakao) | 与那覇高用 |
大滝秀治 (Hideji Otaki) | 佐藤正彦 |
北島角子 | 金城トカ |
デビット伊東 (デビットイトウ) | 清水宏 |
ポール牧 (Paul Maki) | 海空 |
奥村公延 (オクムラコウエン) | 大崎守男 |
久保田篤 (クボタアツシ) | 石井潤一 |
和香 (ワカ) | 小池晴代 |
むかえれいか | 慶花 |
河西誠 (カサイマコト) | 嘉昌平 |
井波由紀子 (イナミユキコ) | 野末はるか |
迫田時男 (サコタトキオ) | 恵の先生 |