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作品詳細
OTSUYU 怪談牡丹燈籠
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。戦国の乱世、傷ついた新三郎を助ける為に危険も顧みず戦場へ赴いた露は、新三郎との再会の喜びも束の間、そこで野盗に襲われてしまう。「野盗に暴行されてまで生きながらえるより、愛しい新三郎と一緒に死んだ方がまし」。露は、迷わず自分の首に刃を突き立てる。一方、露の壮絶な死にざまを目の前に何も出来ずにいた新三郎は、露の死体が放った赤い光の粒に包み込まれていくのだった…。江戸時代、武士であることを嫌い長屋暮らしをしている新三郎は、そんな恐ろしい夢を見た。ところがある日、彼は夢とそっくりな女性・飯島露に出会う。一目で彼女に心奪われる新三郎。露もまた、彼に運命的なものを感じていた。しかしそんな新三郎に、露の妹である鈴との縁談話が持ち上がった。断るつもりで鈴に会う新三郎。だが、彼女の方ではすっかり新三郎が気に入ってしまう。そこで、新三郎に惹かれながらも妹の気持ちをおもんばかった露は、自害して身を引くことを決意する。ところが姉の新三郎への気持を知った鈴もまた、自ら命を絶つのであった。そんなこととは知らない新三郎。彼は、亡霊となって現れたふたりを長屋へ迎え入れてしまう。鈴に露に対する自分の気持を伝え、露と契りを結んだ新三郎は、それから夜な夜な通ってくる露を深く愛し合うようになる。しかし、新三郎の様子がおかしいのに気づいた友人の友三が、霊媒師を介して彼に露たちの正体を明かした。恐ろしくなった新三郎。彼は悪霊から逃れるため、霊媒師の言いつけでお盆が明けるまでの4日間、町外れのお堂に身を潜めることにする、一方、新三郎がお堂に隠れたことを知った露たちは、あの手この手で新三郎を引きずり出そうとするが、うまくいかない。ところが盆が明けようとする最後の晩、霊界に帰っていく露たちに一瞬の隙を見せてしまった新三郎は、遂に霊界へ連れさらわれてしまうのであった…。そして現代。産婦人科の病室で、新三郎は生まれてきた子供を愛しい目で見ていた。しかし、妻である鈴美は子供を愛せないと言う。そんなふたりの様子を、廊下の陰から見つめている露にそっくりな女がいた…。
■解説
戦国から江戸、そして現代へと、ひとりの男を愛した女の情念を描くホラー時代劇。監督は「修羅之介斬魔剣妖魔伝説」の津島勝。三遊亭圓朝の古典落語を「人妻銀行員不倫密会」の本調有香が脚色。撮影を「修羅之介斬魔剣妖魔伝説」の江原祥二が担当している。主演は「となりのボブ・マーリィ」の大鶴義丹と「恋、極道」の夏生ゆうな。
1998年4月25日 より
- 配給:キングレコード=東北新社
- 製作国:日本(1998)
■スタッフ
監督 | 津島勝 (ツシママサル) |
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特技監督 | 小林浩一 |
脚色 | 本調有香 (ホンチョウユカ) |
原作 | 三遊亭圓朝 (サンユウテイエンチョウ) |
プロデューサー | 新井義巳 (アライ) 林哲次 (ハヤシテツジ) |
撮影 | 江原祥二 (エハラショウジ) |
美術 | 原田哲男 (ハラダテツオ) |
装飾 | 鎌田康男 (カマタヤスオ) |
音楽 | 中川幸太郎 (ナカガワコウタロウ) |
音楽プロデューサー | 中尾洋一 (ナカオヨウイチ) |
主題歌 | 米良美一 (メラヨシカズ) |
録音 | 田原重綱 (タハラシゲツナ) |
調音 | 林基継 |
効果 | 上床隆幸 (Takayuki Uwadoko) 上床隆幸 (Takayuki Uwadoko) |
照明 | ツチ野宏志 (ツチノヒロシ) |
編集 | 園井弘一 (ソノイコウイチ) |
衣裳 | 松竹衣裳 マイケル木田 (マイケルキダ) |
アソシエイトプロデューサー | 斉藤由起夫 |
制作主任 | 阿曽芳則 (アソヨシノリ) |
助監督 | 林稔充 (ハヤシ) |
スクリプター | 桝形知子 (マスガタトモコ) |
スチール | 北脇克巳 |
CGディレクター | 土田政明 (ツチダマサアキ) |
特殊メイク | 原口智生 (ハラグチトモオ) 宗理起也 (Rikiya So) |
CGプロデューサー | 横手伸正 |
CG制作 | オムニバス・ジャパン (Omnibus Japan) |
特殊効果 | 持田正明 黒瀬匡 上田健一 (ウエダケンイチ) 根岸泉 (ネギシイズミ) 亀甲船 (キッコウセン) |