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作品詳細
犬、走る DOG RACE
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。新宿警察署生活安全課の刑事・中山は、韓国人の情報屋・秀吉と上海美女の恋人・桃花とつるんではかなり危ない生活を送っている。新興勢力のヤクザ・愛虎組に警察情報を横流しして見返りの金を受け取ったり、ヤクに手を出しその勢いでボッタクリバーを強制調査して手柄を立てたり…。そんなある日、桃花が秀吉の部屋で死体で発見された。彼女は、中山に隠れて秀吉や弟の健祐たちとチュンマネや闇送金、売春、密入国の手助け、裏バカラ屋などで荒稼ぎをしており、敵も相当にいたようだった。そして、更に彼女は愛虎組の組長・権田の愛人でもあったのだ。秀吉の告白で、桃花が権田と裏バカラ屋オープンに際していざこざを起こしていたことを知った中山は、桃花の死体を真犯人である権田に返すべく、秀吉と一緒に桃花の死体を背負って夜の町をさまよう。漸くの思いで、権田の車のトランクに桃花の死体を乗せることに成功した中山と秀吉。権田との話し合いもつき、騒動は一件落着する。ところが安心したのも束の間、権田に拉致された秀吉は、警察に手柄を立てさせ組を守るという警察との裏取引の拳銃運搬を命じられるのだった。しかし、秀吉が言われた通り現場に拳銃を運んで現れた時は、既に警察が現場検証をしている真っ最中で、しかも怯えた秀吉が拳銃をぶっ放したことから、事態は新宿界隈を舞台にした大騒ぎの大追跡劇に発展してしまう。秀吉が逃げた先は、愛虎組の事務所だった。それに続いて事務所に乗り込む中山たち警察グループ。このどさくさに乗じて中山は、権田たちを一斉検挙することに。実は、これは中山と秀吉が仕組んだ大芝居だったのである。だが、たったひとつ計算違いがあった。芝居で撃たれる段取りになっていた秀吉が、防弾チョッキを着るのを忘れていたのだ。中山の腕の中で息絶える秀吉。新宿に静けさが戻った。働きづめでろくに眠っていなかった中山も、やっと休息を取ることが出来るのだった…。
■解説
不夜城・新宿歌舞伎町を舞台に、型破りな刑事と彼を取り巻くタフでしたたかな男たち女たちが繰り広げるトラブル・コメディ。監督は「マークスの山」の崔洋一。脚本は、故・松田優作が映画化を熱望していた脚本家・丸山昇一による原案を、崔監督と「愛を乞うひと」の鄭義信が共同執筆。撮影を「不機嫌な果実」の藤澤順一が担当している。主演は、「私たちが好きだったこと」の岸谷五朗と「Heavenz」の大杉漣。キネマ旬報日本映画ベスト・テン第7位。R指定。
1998年9月26日 より
- 配給:シネカノン
- 製作国:日本(1998)
■スタッフ
監督 | 崔洋一 (Yoichi Sai) |
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脚本 | 崔洋一 (Yoichi Sai) 鄭義信 (チョン・ウィシン) |
原案 | 丸山昇一 (マルヤマショウイチ) |
企画 | 黒澤満 (クロサワミツル) |
プロデューサー | 青木勝彦 (アオキカツヒコ) 國松達也 (クニマツタツヤ) |
撮影 | 藤澤順一 (フジサワジュンイチ) |
美術 | 今村力 (イマムラツトム) |
音楽 | 鈴木茂 (スズキシゲル) |
音楽プロデューサー | 石川光 (イシカワコウ) |
録音 | 北村峰晴 (キタムラミネハル) |
音響効果 | 斉藤昌彦 (イナガキタカシ) 中村佳央 (ナカムラヨシオ) |
照明 | 金沢正夫 (カナザワマサオ) |
編集 | 奥原好幸 (オクハラヨシユキ) |
衣裳 | 岩崎文男 (イワサキフミオ) |
製作担当 | 氏家英樹 (ウジイエヒデキ) |
スクリプター | 小泉篤美 |
スチール | 安保隆 |
技斗 | 高瀬将嗣 (タカセマサツグ) |