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■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。元ボクサーの酒井宏樹は、津村健三の経営する津村商会でパチンコの釘師をしている。ある日、津村の娘・理恵と6年ぶりに再会した酒井は、なかば強引に彼女から食事に誘われ、互いに急速に魅かれあっていった。そんなふたりの前に突然、関西のヤクザ・伊島が現れる。伊島は、津村商会にいた水口が酒井に渡したという封筒について脅迫まがいに尋ねるが、事の次第を全く把握していない酒井には答えようがなかった。その後、酒井は津村の内縁の妻・順子から、津村が帰っていないことを知らされる。酒井は知り合いの刑事・樋口に津村の捜索を依頼するが、相手にされなかった。理恵と順子は水口の恋人のホステス・キャサリンを訪ね、水口が5000万円の儲け話があると口にしていたことを知る。ひとりで津村の行方を探し続けていた酒井は、その行動を伊島に察知され拉致された。謎を解く鍵となるビデオテープのありかを問いただされた酒井は、ビデオと封筒が水口からキャサリンに贈られた彫刻の中に入っていたことを告げる。そのビデオには7年前、津村の店で起きた強盗事件の防犯カメラの映像が映っており、強盗犯の正体が刑事だったことをもみ消そうとしたパチンコ業界の黒幕・久野は、津村に示談を持ちかけ、ビデオを封印したのだった。津村邸からビデオを盗み出した水口は伊島らと取り引きをしようとしたが失敗し、ビデオだけが外部に流れたため、久野は津村を誘拐したのである。一部始終を知った酒井は、久野にビデオと津村との交換を持ちかけた。やがて酒井は久野のアジトから津村を助け出し、すでにビデオの存在がマスコミに流れていることを知って観念した久野は、拳銃自殺を図る。酒井は休職届けを出して、自らの新しい第一歩を踏み出すために理恵に結婚を申し込んだ。
■解説
強盗事件の証拠のビデオテープをめぐる駆け引きを、ユーモラスでロマンティックな描写とともに描いた新感覚のハードボイルド。監督は海外でも評価の高い「チンピラ」青山真治。脚本は青山と佐藤公美の共同。撮影は「復讐 運命の訪問者」の柴主高秀。主演は「マークスの山」の豊原功補と「ありがとう」の夏生ゆうな。
- 配給:ビターズ・エンド
- 製作国:日本(1997)
■スタッフ
監督 | 青山真治 (Shinji Aoyama) |
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脚本 | 青山真治 (Shinji Aoyama) 佐藤公美 (サトウクミ) |
原作 | 黒川博行 (クロカワ) |
企画 | 牧野一茂 甲斐真樹 (カイマサキ) 神野智 (ジンノサトシ) |
製作 | 酒井俊博 (サカイトシヒロ) 滝口雍昭 (タキグチ) |
プロデューサー | 下田淳行 (シモダアツユキ) 鎌田賢一 (カマタケンイチ) |
撮影 | 柴主高秀 (シバヌシタカヒデ) |
美術 | 高桑道明 (タカクワ) |
音楽 | 山田功 (ヤマダイサオ) |
録音 | 郡弘道 (コオリヒロミチ) |
照明 | 金沢正夫 (カナザワマサオ) |
編集 | 菊地純一 (キクチジュンイチ) |
衣装デザイン | 古藤博 (フルフジヒロシ) 大木富士子 (オオキフジコ) 田中マリ子 (タナカマリコ) |
助監督 | 七字幸久 (シチジユキヒサ) |
スクリプター | 佐藤公美 (サトウクミ) |
スチール | 桑本正士 |