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作品詳細
ユメノ銀河
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。ある地方都市、単調な毎日に嫌気がさしていたバスの車掌・トミ子のもとに、別の町に暮らす親友・艶子の死の知らせが届いた。婚約者・新高の運転するバスに同乗していての事故死である。艶子の家へ弔問に訪れたトミ子は、そこで生前の艶子と一緒に写真に収まる新高が、女車掌たちの間で噂になっている殺人鬼の男にそっくりなことを同僚から聞かされた。その殺人鬼は女車掌を散々弄んだあげく、飽きたら事故死に見せかけて殺すのだという。そんな折、艶子が死ぬ前に投函していた手紙がトミ子に届いた。そこには艶子の新高への不安な気持ちがつづられており、彼女も新高が例の殺人鬼ではないかと疑っていたことが分かる。ところが手紙が届いたのと同じ日、トミ子の勤めるバス会社に新高が運転手として配属されてきた。翌日から新高と組むこちになったトミ子は、新高の正体を暴いて艶子の仇をとろうと考え、自ら彼に接近していく。しかし、その思いとは裏腹に、トミ子は次第に物静かな新高の虜になっていってしまった。新高に体を捧げ、同棲まで始めた彼女は、ある晩、彼から籍を入れようと言われる。例え殺されようとも、この命がけの恋を引き返すことはトミ子にはできなかった。艶子の一周忌の日、新高とバスに同乗したトミ子は、彼から全ての真相を聞き出そうとする。だが、踏切にさしかかった時、ふたりを乗せたバスが汽車と衝突して、新高は命を落としてしまった。その後、事件は事故として処理され、トミ子の友人・智恵子が新高の嫌疑を警察に訴え出たが、証拠不十分で相手にされず終わる。そして、怪我の療養をしているトミ子を訪ねた智恵子は、彼女が新高の子をお腹に宿していることを知った。
■解説
友人を殺したかもしれないバスの運転手への抗しがたい思いに翻弄される女車掌の姿を描いた幻想的なドラマ。監督・脚本は「水の中の八月」の石井聡亙。撮影を「ビリケン」の笠松則通が担当している。主演は「水の中の八月」の小嶺麗奈と、「[Focus]」の浅野忠信。スーパー16ミリからのブローアップ。
1997年2月15日 より
- 配給:ケイエスエス
- 製作国:日本(1997)
■スタッフ
監督 | 石井岳龍 (Gakuryu Ishii) |
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脚本 | 石井岳龍 (Gakuryu Ishii) |
原作 | 夢野久作 (ユメノキュウサク) |
企画 | 伊藤靖浩 (イトウヤスヒロ) 神野智 (ジンノサトシ) |
製作 | 須崎一夫 (スザキカズオ) |
プロデューサー | 下田淳行 (シモダアツユキ) 鎌田賢一 (カマタケンイチ) |
撮影 | 笠松則通 (カサマツノリミチ) |
美術 | 磯見俊裕 (イソミトシヒロ) |
装飾 | 須坂文昭 (スサカフミアキ) |
音楽 | 小野川浩幸 (オノガワヒロユキ) |
録音 | 塩原政勝 (シオバラマサカツ) |
整音 | 山本逸美 (ヤマモトイツミ) |
効果 | 佐々木英世 (ササキヒデヨ) |
照明 | 豊見山明長 (トミヤマメイチョウ) |
編集 | 鈴木歓 (スズキカン) |
衣裳 | 高橋栄香 |
演出部 | 藤江義正 |
スクリプター | 森直子 (モリナオコ) |