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作品詳細

  • 記憶の扉

    (原題:Una pura formalita aka A Pure Formality)
 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

静な薄明の森。突如火を吹く拳銃。何者かが雷鳴と豪雨の中を駆け抜ける_。北イタリア、トスカーナ地方。山荘の庭で文学者オノフが殺された。嵐の中を逃げた容疑者のオノフ(ジェラール・ドパルデュー)が逮捕され、警察署に連行される。深夜。殺風景で、始終雨漏りがする取調室。底冷えする部屋で延々と待たされるオノフ。弁護士を呼ぼうとしても、電話は通じず、警官たちは誰も取り合わない。下働きの老人(テイノ・チマローザ)が暖かいミルクを出すが、オノフは老人の顔にそれをぶちまけた。やがて、警察署長(ロマン・ポランスキー)が訪れた。彼はオノフを自ら尋問する。彼は作家オノフの全作品を把握しており、彼の著作の引用をまじえながら、執拗に相手を追い詰める。オノフは取調室から逃れようとするが、絶望が深まるだけだ。雨漏りは続き、やがて部屋は水浸しに。嘆くオノフに「ここは素晴しい。死んでもよそに行く必要はないさ」と語る下働きの老人。尋問は続く。署長はオノフの過去を暴き出す。孤児院出身で浮浪者だけが唯一の友だった。高校時代、“証明不可能な点”について教えてくれた数学教師、かつて棄てた情婦…思い出したくない、触れられたくない過去を突きつけられるオノフ。それは作家オノフが、おのれの半生を偽り続けるうち、いつか忘却の彼方へ去った記憶の断片だった。だが、それらは今やオノフの前に甦った。記憶と忘却の繰り返し。オノフはどこか癒された感情を覚え始める。夜明け。激しい雨も上がった。取調室から解放されたオノフ。澄みわたった朝の空気。彼の魂も浄化されていた。オノフは自分が今や死んだことを初めて知るのだった。



■解説

失われた過去の記憶をめぐり、問答を続ける作家と警察署長を悪夢的に描いた不条理サスペンス。監督・編集は「明日を夢見て」のジュゼッペ・トルナトーレ。脚本は「めぐりあう朝」のパスカル・キニャールの原案を基に、キニャールとトルナトーレが執筆。撮影はブラスコ・ジウラート、音楽はイタリアを代表する映画音楽家、「ディスクロージャー」のエンニオ・モリコーネが担当。主演は「愛の報酬/シャベール大佐の帰還」のジェラール・ドパルデュー。共演は「死と処女」の監督ロマン・ポランスキー、「ザ・ブロンド」のセルジョ・ルビーニほか。

  • 1996年10月19日 より

  • 配給:エース ピクチャーズ
  • 製作国:フランス イタリア(1990)

■スタッフ

監督 ジュゼッペ・トルナトーレ (Giuseppe Tornatore)
脚本 パスカル・キニャール (Pascal Quignard) ジュゼッペ・トルナトーレ (Giuseppe Tornatore)
原案 パスカル・キニャール (Pascal Quignard)
エグゼクティブプロデューサー ブルーノ・アルティシーミ (Bruno Alitissimi) Claudio Saraceni (Claudio Saraceni)
撮影 パスカル・キニャール (Pascal Quignard)
美術 アンドレア・クリサンティ (Andrea Chrisanti)
音楽 エンニオ・モリコーネ (Ennio Morricone)
編集 アンドレア・クリサンティ (Andrea Chrisanti)
衣装デザイン ベアトリス・ボルドネ (Beatrice Bordone)
字幕 細川直子 (Naoko Hosokawa)

■キャスト

俳優名 役名
ジェラール・ドパルデュー (Gerard Depardieu)  Onoff
ロマン・ポランスキー (Roman Polanski)  Inspector
セルジオ・ルビーニ (Sergio Rubini)  Andre the Young Policeman
ニコラ・デ・ピント (Nicola de Pinto)  Capitain
パオロ・ロンバルディ (Paolo Lombardi)  Marshall
ターノ・シマローザ (Tano Cimarosa)  Servant
マリア・ローザ・スパニョーロ (Maria Rosa Spagnolo)  Paula

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