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作品詳細
福の神サザエさん一家
(原題:Sazae-san Plays Cupid)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。東邦商事に勤めるフグ田君が次期の人事異動で課長に昇進するかも知れないと噂がたったので母親舟子の助言で、サザエさんは夫の出世のためとばかり花村邸へ出かけた。応接間で夫人を待つ間、イタズラ坊やのタカシ君の相手をしたサザエさんをみて、花村夫人はすっかり彼女を気に入り自分が副会長をしている児童福祉会にサザエさんを推せんした。一方、京都から東京へ移住してきたエプロンおばさんは貸本屋を開業したが、サザエさんが子供相手には無料でと、開放したため収入がないという有様である。そこへ訪ねて来たのが山中老人。これまで仲人を六百五十組をしてきたという話にエプロンおばさんはびっくり。彼女もまた六百五十組の仲人を誇っているだけに、二人は六百五十一組めをめざして競争となった。それに刺激されてサザエさんは、山中老人の孫娘のみゆきさんと、エプロンおばさんの息子一郎君を強引に家に引張ってきて見合をさせることに成功した。若い二人はすっかり意気投合、電撃的に婚約を発表した。これには山中老人とエプロンおばさんもあいた口がふさがらない。こうして、社会福祉や仲人役に専念するサザエさんに、いまや忘れられた形のフグ田君は、人事異動で課長昇進の夢が消えると同僚の雲丹、梶木、鯖江たちとウップンばらしの酒宴をあげて帰宅する有様だった。それを知ってサザエさんも、妻はやはり家庭が大事と主婦の立場に精を出すことにした。さて、今日は敷金一郎と山中みゆきの結婚式。仲人役のサザエさんは、フグ田君がいつまでたっても現われないので気が気ではない。一方、フグ田君はその頃花村専務に呼ばれて、部長待遇で傍系会社へ栄転する話を聞かされて大喜びだ。会場へかけつけたフグ田君から朗報を聞いて二重の喜びにひたるサザエさんは、無事に仲人役の大役を果たすと、一同の拍手に送られて御自慢の歌を披露したのである。
■解説
サザエさん映画製作十本記念作品。脚本笠原良三・蓮池義雄、監督・青柳信雄、撮影・西垣六郎と「サザエさんとエプロンおばさん」のスタッフ。パースペクタ立体音響。
1961年3月28日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1961)
■スタッフ
監督 | 青柳信雄 (アオヤギノブオ) |
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脚本 | 笠原良三 (カサハラリョウゾウ) 蓮池義雄 (ハスイケヨシオ) |
原作 | 長谷川町子 (ハセガワマチコ) |
製作 | 杉原貞雄 (スギハラサダオ) |
撮影 | 西垣六郎 (ニシガキロクロウ) |
美術 | 北猛夫 (キタモリオ) |
音楽 | 神津善行 (コウヅヨシユキ) |
録音 | 鴛海晄次 |
照明 | 西川鶴三 |
編集 | 庵原周一 (Shuichi Anbara) |
助監督 | 松森健 (マツモリタケシ) |
振付 | 松原貞夫 (マツバラサダオ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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江利チエミ (Chiemi_Eri) | フグ田サザエ |
小泉博 (コイズミヒロシ) | フグ田マスオ |
小串丈夫 | フグ田タラオ |
藤原釜足 (Kamatari Fujiwara) | イソ野波平 |
清川虹子 (Nijiko Kiyokawa) | イソ野舟子 |
白田肇 (シロタハジメ) | イソ野カツオ |
猿若久美恵 (サルワカクミエ) | イソ野ワカメ |
森川信 (モリカワシン) | 敷金一郎 |
三益愛子 (ミマスアイコ) | 敷金なし |
柳家金語楼 (ヤナギヤキンゴロウ) | 山中老人 |
横山道代 (Michiyo Yokoyama) | 山中みゆき |
高田稔 (タカダミノル) | 花村 |
藤間紫 (フジマムラサキ) | むつ子夫人 |
江原達怡 (エハラタツヨシ) | 辰野 |
白川由美 (シラカワユミ) | タイ子 |
高島忠夫 (Tadao Takashima) | 鵜の目高助 |
浜美枝 (Mie Hama) | 京子 |
八波むと志 (ハッパムトシ) | 雲丹 |
南利明 (ミナミトシアキ) | 梶木 |
由利徹 (ユリトオル) | 鯖江 |
一の宮あつ子 (イチノミヤアツコ) | 多胡夫人 |
塩沢とき (シオザワトキ) | 横向夫人 |
丘寵児 | 交通係の巡査 |
小沢経子 (オザワキョウコ) | 巡査の妻 |
沢村いき雄 (サワムライキオ) | 紙芝居屋の男 |