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作品詳細

  • 月より帰る

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

西暦2039年。″蘭宿″は、スペースコロニー移住計画のシュミレーションのためつくられた人工の地下都市である。今では実験も終了したため、管理人たち以外の住人は誰もいない。ある日この街に、月より帰ってきた影郎という男がやってくる。彼は管理人の一人であった高橋ミルコを受付に雇って、人生相談室を開設する。月に行きたいと願う男や、非合法の中和剤(汚染されている水をきれいにする)のバイヤーなど様々な人々が、人生相談を受けに訪ねてきた。人生相談の極意は相談者が既に出している答えを感じ取ってそのまま言ってあげること、人にはみんな″ホモサピーニョ″(=人それぞれの人生の意味)があること、「願い続ければかならず望みはかなう」ということ……が影郎の考え方である。ある日、ストレスからか、彼の手が麻痺してしまう。影男の身を案じたミルコは、逆人生相談をしてあげる。影郎はミルコに、なぜ自分が人生相談をするのか、その理由について語り始める。彼が地球に帰還するとき、乗っていたシャトルが不慮の事故に遭った。影郎ともう一人の乗客が隔壁の中に閉じ込められた。徐々に空気は減っていき、宇宙服はそこにひとつしかなかった。影郎は死を覚悟して相手に宇宙服を着せた。ところが相手は「宇宙服を着た自分が外に出てコクピットを見てくる」と隔壁を開き、宇宙に弾き飛ばされてしまったのだ。「結局、俺は彼がどういう人間か知ることができなかった。彼ともっと話がしたかった」と語る影郎。……やがて宇宙服を着た男が蘭宿にやってくる。男は影郎を気絶させ、ひきずっていく。ミルコは男が被っているバイザーを、スタンバーで殴った。バイザーの中からバラの花びらがこぼれ、男は動きを止める。影郎はこの街での人生相談を止め、どこかへと去っていった。宇宙服を着た男は今でも動きを止めた場所に立ちつくしている。



■解説

「ノーライフキング」や「櫻の園」のシナリオ・ライターとして知られるじんのひろあきが、自身の主宰する劇団″マントル・マリン・シアター″の役者を起用して初監督したSF作品。16ミリ。

  • 1994年12月10日 より

  • 配給:シネカノン
  • 製作国:日本(1994)

■スタッフ

監督 じんのひろあき
脚本 じんのひろあき
企画 榎本紀義 (エノモト) じんのひろあき
製作 李鳳宇 (リボンウ)
プロデューサー 榎本紀義 (エノモト)
撮影 じんのひろあき
人生相談室デザイン じんのひろあき
デザイン 篠原保 (シノハラタモツ)
音楽 妹尾隆一郎
録音 鈴木昭彦 (スズキアキヒコ)
編集 岡田輝満 (オカダテルミツ)
題字 荒木経惟 (アラキノブヨシ)

■キャスト

俳優名 役名
満田幸一郎   三島影郎
高橋祐子 (タカハシユウコ)  高橋ミルコ
菅原務 (スガワラツトム)  穴を掘る男
石川秀樹 (イシカワヒデキ)  中和剤の売人
坪井一広 (ツボイ)  管理人たち
じょじ伊東   管理人たち
電動福本博史   管理人たち
吉田学 (フルタマナブ)  管理人たち
窪田昌子 (クボタ)  管理人たち
志賀一男 (シガカズオ)  管理人たち
西田弘英 (ニシダヒロヒデ)  管理人たち
上野彩子 (ウエノアヤコ)  管理人たち
林田里織 (ハヤシダ)  管理人たち
水野知成 (ミズノ)  宇宙服の男

愛がなんだ









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