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作品詳細
斬り込み(1995)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。東京・深川。幼い頃、任侠ヤクザの父を抗争で亡くした石神新三は、父の親友・辰巳仙吉にひきとられ、今は小頭として、若いトビ職人や町の人から慕われていた。そんな彼が住む長屋の地主・藤川正明が、ある日株の投資に失敗し、多額の負債を抱えてしまう。ところが、その裏には東京進出を狙う関西の暴力団・阿久津組が動いていた。正明は長屋を含めた自分の土地の権利書を阿久津に奪われ自殺する。しかし、残された彼の妻・夕子は老舗の木材店や家屋敷、そして長年面倒をみてきた長屋の住民のために、阿久津たちの地上げ行為に一人抵抗を試みるのであった。そんな彼女にずっと憧れを抱いていた新三は、なんとか彼女を助けたいと思うのだが、喧嘩っ早い自分を押さえるために、不動明王の刺青を背中に彫った時の誓いを破るわけにはいかなかった。ところが彼の前に、仙吉の実子で昔家出をしてヤクザ者になってしまった祐吉が現れた。彼はこの一件の刺客として阿久津によって送り込まれたのだ。幼い頃、なにかとつるんでは町で喧嘩をしていた新三と祐吉。しかし、仙吉の新三に対する態度に嫉妬した祐吉は、二人を恨みつつ町を出たのであった。そして今、彼は長年の恨みを晴らそうと、阿久津の申し出を受けてやって来た。新三を挑発する祐吉と、それを避けようとする新三。だが、この抗争に終止符を打つため自分の土地の権利書と夕子のそれとを交換しに行った仙吉が刺されてしまったことで、遂に新三の我慢が限界に達する。新三は父親が残した長刀を握ると、単身阿久津の事務所に乗り込んで行く。ところが、その途中に祐吉がいた。二人でよく喧嘩したことを想い出した祐吉は阿久津を裏切り、新三と共に斬り込みをかけることにする。二人は死闘を繰り広げた末、阿久津を倒すことに成功する。しかし、既に次の瞬間には二人の決着を着ける戦いが始まろうとしていたのだ。
■解説
下町に住むトビ職人が、愛する女や住民のために、悪徳暴力団に立ち向かっていく様を描いた任侠アクション。監督は「DAN−GAN教師」の福岡芳穂。主演は「新・極道の妻たち 惚れたら地獄」の世良公則。他に菅原文太、中尾彬、内藤剛志らが出演している。ヤクザ映画専門館の新宿昭和館で封切られたのも話題となった。スーパー16ミリ。
1995年2月8日 より
- 配給:イメージファクトリー・アイエム
- 製作国:日本(1995)
■スタッフ
監督 | 福岡芳穂 (フクオカヨシホ) |
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アクション監督 | 齋藤英雄 (サイトウヒデオ) |
脚色 | 斉藤猛 (サイトウタケシ) 小川智子 (オガワトモコ) |
原作 | 吉川潮 (ヨシカワウシオ) |
製作総指揮 | 市村將之 (イチムラマサユキ) |
企画 | 半沢浩 (ハンザワヒロシ) |
製作 | 井手正義 (イデマサヨシ) |
プロデューサー | 渡辺敦 (ワタナベアツシ) 中村哲也 (ナカムラテツヤ) |
撮影 | 喜久村徳章 (キクムラトクショウ) |
美術 | 山崎輝 (ヤマザキヒカル) 沖村国男 (オキムラクニオ) |
音楽 | 吉田光 (ヨシダ) |
録音 | 福田伸 (フクダシン) |
照明 | 金沢正夫 (カナザワマサオ) |
編集 | 鈴木歓 (スズキカン) |
助監督 | 宮城仙雅 (ミヤギノリマサ) |
スクリプター | 柳沼由加里 |
スチール | 加藤光男 (カトウミツオ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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世良公則 (セラマサノリ) | 石神新三 |
菅原文太 (Bunta Sugawara) | 辰巳仙吉 |
内藤剛志 (Takeshi Naito) | 辰巳祐吉 |
中村久美 (Kumi Nakamura) | 藤川夕子 |
中尾彬 (Akira Nakao) | 阿久津征二 |
大杉漣 (Ren Osugi) | 矢島武 |
千波丈太郎 (センバジョウタロウ) | 北沢富造 |
湧田明子 | 遠山京子 |
榊原伊織 (カシワバライオリ) | 下山勝 |
三橋貴志 (ミツハシタカシ) | 矢野健太郎 |
山口仁 (Hitoshi Yamaguchi) | 藤川正明 |
下元史朗 (シモモトシロウ) | 田宮六郎 |
徳井優 (Yu Tokui) | 野々村信彦 |
菅田俊 (Shun Sugata) | 新三の父親 |
長谷川待子 (ハセガワマチコ) | 辰巳和代 |