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作品詳細
キャンプで逢いましょう
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。水穂は広告代理店に勤めて三年になるキャリア志向の女性。恋人は売れっ子カメラマンで財閥の御曹司の高木。仕事の先輩であり憧れの女性でもある瑛子とコンビを組み、仕事も私生活もテキパキとこなしている。水穂と瑛子はキャンプ場での野外結婚披露宴というイベントを企画するが、直前で当のカップルが婚約を解消し、急きょ瑛子が出入り業者の中井と式を挙げることとなった。式の当日、偽装結婚ながら幸せそうな瑛子の様子に釈然としないまま水穂が現場を仕切る。いよいよクライマックスを迎えたその時、超マイナーなアウトドア雑誌のカメラマン兼記者・豊彦によって式は目茶苦茶にされてしまい、おまけに豊彦はイベントを批判する記事を書いた。企画は失敗、しかも瑛子は本当に結婚して仕事を休業すると宣言し、水穂は落ち込む。それを見かねた瑛子は水穂をキャンプに誘い、そこで水穂は豊彦と再会、マイペースの豊彦に引きずり回されるうちにいつしか心も癒されていった。新しい仕事に取りかかった水穂は、豊彦が撮った写真を使おうとし、その交渉のため豊彦と二人でキャンプに行くことになる。週末のキャンプを経験して水穂はしだいにアウトドアの魅力と豊彦の人間性に惹かれていった。水穂が初めて一人で手掛けた仕事は成功を収め、新しい自分を見つけた水穂は、仕事をやめて海外で一緒に暮らそうという高木の申し出を断る。一方、水穂を追いかけるうちに高木の仕事の一流ぶりを思い知った豊彦は、カメラマンとしての夢を実現するためカナダへ旅立とうと決心していた。それを知った水穂はまるで恋人が秘密を持っていたかのように豊彦に対して腹を立てるのだった。豊彦がカナダへ発つ日、キャンプ場で瑛子の送別会が開かれる。と、豊彦の後ろ姿を見つけた水穂はあとを追ってカヌーに乗るが、それが人違いと分かった時水穂のカヌーは急流に巻き込まれていた。折しも水穂に会おうとキャンプ場を訪れた豊彦が救出に向かい、二人は激流を流された末、中井や瑛子の手によって助けられる。その夜、キャンプファイヤーの火の前で水穂と豊彦は、豊彦がカナダから帰る一年後に「キャンプで逢いましょう」と約束するのだった。
■解説
昨今のアウトドア・ブームを背景に、素直な心を忘れていた都会派OLが、キャンプ場で出会ったマイペースの自然派青年との交流を通じて少しずつ自分を取り戻し、新しい恋に目覚めていく様を描いたラブ・ストーリー。監督は「修羅がゆく」の和泉聖治。原作はタレント・田中律子の同名エッセイ。ストーリー原案はOV 『魔王街/サディスティック・シティ』の香川まさひと。脚色は「NINKU 忍空」の橋本裕志。主演は「ひめゆりの塔(1995)」の後藤久美子。共演は「800_TWO_LAP_RUNNERS」の野村祐人、「ゴジラVSキングギドラ」の中川安奈など。松任谷由実が映画音楽として初めて新曲を書き下ろしたほか、ヒット曲の数々が挿入曲として使用されている。
1995年10月7日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1995)
■スタッフ
監督 | 和泉聖治 (イズミセイジ) |
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脚色 | 橋本裕志 (Hiroshi Hashimoto) |
原作 | 田中律子 (タナカリツコ) |
ストーリー原案 | 香川まさひと (カガワマサヒト) |
製作指揮 | 徳間康快 (トクマヤスヨシ) |
企画 | 新田博邦 (ニッタ) |
製作 | 池田哲也 (イケダテツヤ) 小浜廉太郎 (コハマレンタロウ) 鈴木ワタル (スズキワタル) |
プロデューサー | 橋口一成 (ハシグチ) 横山和幸 (ヨコヤマカズユキ) |
撮影 | 近森眞史 (チカモリマサシ) |
美術 | 古谷良和 |
音楽 | 熊谷幸子 |
歌 | 松任谷由実 (マツトウヤユミ) |
録音 | 曽我薫 (ソガカオル) |
照明 | 増川弘邦 |
編集 | 福田憲二 (フクダケンジ) |
監督補 | 石井弘 |
助監督 | 原田昌樹 (ハラダマサキ) |
スクリプター | 高津省子 |
製作代表 | 加藤博之 (カトウヒロユキ) |