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作品詳細

  • 地獄の警備員

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

急成長を遂げる総合商社・曙商事。その日、ここに2人の新人がやってきた。ひとりは絵画取引のために新設された12課に配属された元学芸員の成島秋子。もうひとりは驚くほど巨体の警備員・富士丸。元力士である富士丸は、かつて兄弟子とその愛人を殺害しながらも精神鑑定の結果、無罪となったいわくつきの男だった。出社早々、仕事に追われる秋子だったが、わずか5名の12課の中で絵画に精通しているのは彼女だけという有様。そのころ警備室では、古参の警備員・間宮が控室のロッカーの中に無残に折り畳まれた同僚・白井の死体を発見。それは富士丸の仕業だった。間宮は富士丸の狂行におののきながらも、この時から精神的に支配されてしまう。さらに富士丸はビルの地下に住みつき、秋子がそこに落としたイヤリングを自分の片耳につけビル内を闊歩し始める。それを知った秋子は、人事部長の兵藤に相談するが、そうしているうちにも富士丸の狂気はエスカレートしていく一方だった。12課の久留米課長に恨みをもつ間宮は、富士丸に久留米への報復を依頼した。富士丸の狂気を利用したつもりだった間宮だったが、翌日、富士丸が何も関係のない電気工事の女作業員を殺害するに及んで、ようやく富士丸の狂気が自分の手に負えるものでないことを悟るがもう遅かった。逃げ出す間宮にやすやすと追いついた富士丸は、間宮を動力室の壁面に何度もたたきつける。そして迎えた残業の時間。秋子と同じ課の吉岡が、廊下で間宮の死体を見つけたとき、富士丸の殺意はすでに残業中の12課の社員全員に向けられていた。電源は落とされ、外部への通路はすべて遮断された。脱出不能のビルの中で、富士丸は秋子たちを襲う。そして、秋子もまた富士丸の狂気に立ち向かっていき、富士丸は生命を断つのだった。



■解説

次々と殺戮を繰り返していく狂気の警備員によって恐怖のどん底に突き落とされた会社員達の姿を描いたホラー。脚本・監督は「危ない話」(第2話/奴らは今夜もやって来た)の黒沢清。共同脚本は富岡邦彦。撮影は根岸憲一がそれぞれ担当。

  • 1992年6月13日 より

  • 配給:アテネ・フランセ文化センター
  • 製作国:日本(1992)

■スタッフ

監督 黒沢清 (Kiyoshi Kurosawa)
脚本 富岡邦彦 (トミオカクニヒコ) 黒沢清 (Kiyoshi Kurosawa)
製作 中村俊安 (ナカムラ)
プロデューサー 宮坂進 (ミヤサカススム) 生駒隆始 (イコマリュウジ)
撮影 根岸憲一 (ネギシケンイチ)
美術 清水剛 (シミズツヨシ)
音楽プロデューサー 岸野雄一 (キシノユウイチ)
録音 鈴木昭彦 (スズキアキヒコ)
照明 須永裕之 (スナガヒロユキ)
編集 神谷信武
助監督 佐々木浩久 (ササキヒロヒサ)
スチール 蔀信明

■キャスト

俳優名 役名
久野真紀子 (クノマキコ)  成島秋子
松重豊 (Yutaka Matsushige)  富士丸
長谷川初範 (Hatsunori Hasegawa)  兵藤哲朗
由良宜子 (ユラノブコ)  高田花枝
大杉漣 (Ren Osugi)  久留米浩一
緒形幹太 (Kanta Ogata)  野々村敬
諏訪太朗 (スワタロウ)  吉岡実
田辺博之 (タナベヒロユキ)  間宮
大寶智子 (オオタカラトモコ)  電気工事の作業員
内藤剛志 (Takeshi Naito)  白井
洞口依子 (Doguchi Yoriko)  兵藤の妻
青木敬 (アオキ)  兵藤の息子
下元史朗 (シモモトシロウ)  タクシー運転手
加藤賢崇 (カトウケンソウ)  エレベーターの会社員

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