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作品詳細
獅子王たちの夏
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。坂上連合系列の村井組に属する勝は自分の思い描いていたヤクザ世界との掛け離れに苛立っていた。そんな時、坂上連合と対立する大日本極真会に属する修と出会った勝は、修に本物の極道の匂いを感じ取っていた。自分にはない激烈なものを持っている修に反感を抱きながらもなぜか強く惹かれる勝。そんな勝の前に無邪気さの裏に陰を持った智子が現れる。見えない糸に操られるかのように自然に抱き合う二人は、自分と似たところを相手にもみていた。一方、修は上部組織の川田組からカタギになることを強制されていた会長・橋本の胸中を察し、代理戦争を勃発させようと村井組に手留弾を投げ込むが、皮肉にもこの事件が勝にとって昇りつめるチャンスとなった。それによって一年間獄中生活を送ることになる勝だったが、出所した勝は自分を囲む状況が一変したことに気づく。組事務所のガラスを割っただけだったが、その男気を買われ坂上連合に引き上げられた勝は、着実に上昇していく。そんな時、智子と再会した勝は、智子が金のために寝る女になっていたことに驚く。そのころ川田組では危険分子となった大日本極真会を叩き潰す計画を練り、橋本を陥いれ殺害。修はその全てを坂上連合の報復と思い込み坂上に銃弾を撃ち込む。奇跡的に坂上の命は助かったものの勝の立場はもはやなく、勝はケジメをつけるために修を追い続けるが、修は川田組によって殺害される。それから間もなく坂上連合は川田組を吸収。この事実を耳にした勝は、自分と修の存在そのものが否定されたような気がした。そして体も心も傷だらけになった勝は一丁の拳銃を手に坂上連合目指して獅子王のごとく向かって行くのだった。
■解説
大組織系列下の末端のチンピラと、その総長をねらう対立組織の組員との非情な生きざまを描く。「ちょうちん」の金子正次の遺稿シナリオの映画化で、共同脚本に「マリアの胃袋」の西岡琢也が参加。監督は「危ない話」(第三話)の高橋伴明。撮影は「1990牡丹燈篭」の三好和宏がそれぞれ担当。
1991年1月12日 より
- 配給:東映
- 製作国:日本(1991)
■スタッフ
監督 | 高橋伴明 (Banmei Takahashi) |
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監修 | 野村秋介 (ノムラ) |
脚本 | 金子正次 (Shoji Kaneko) 西岡琢也 (ニシオカタクヤ) |
企画 | 翁長孝雄 |
製作 | 元村武 (モトムラタケシ) 大谷晴通 (オオタニハルミチ) |
プロデューサー | 見留多佳城 青島武 (アオシマタケシ) |
撮影 | 三好和宏 (ミヨシカズヒロ) |
美術 | 丸尾知行 (マルオトモユキ) |
音楽 | YONO |
主題歌 | YONO |
録音 | 福田伸 (フクダシン) |
照明 | 吉角荘介 (ヨシカドソウスケ) |
編集 | 菊池純一 (キクチジュンイチ) |
助監督 | 田胡直道 |
スチール | 堂地勝巳 |
製作協力 | ブロウアップ |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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哀川翔 (Sho Aikawa) | 松永勝 |
的場浩司 (Koji Matoba) | 古田修 |
香坂みゆき (コウサカミユキ) | 亀井智子 |
そのまんま東 (ソノマンマヒガシ) | 荒川真吾 |
風見しんご (カザミシンゴ) | 金本雄二 |
中西良太 (Ryota Nakanishi) | 若井哲男 |
白竜 (ハクリュウ) | 橋本正輝 |
田中明夫 (タナカアキオ) | 村井与一 |
菅田俊 (Shun Sugata) | 立花精一 |
藤原喜明 (フジワラ) | 川田武広 |
吉澤健 (ヨシザワケン) | 秦源明 |
誠直也 (マコトナオヤ) | 榊原善吉 |
七瀬なつみ (ナナセナツミ) | 古田光子 |
森田洸輔 (モリタ) | 古田洗輔 |
布川敏和 (フカワトシカズ) | 矢代吾郎 |
岡田英次 (Eiji Okada) | 坂上一道 |
高橋惠子 (タカハシケイコ) | 苦情を言う主婦 |
国生さゆり (コクショウサユリ) | 報道部記者 |
仙道敦子 (センドウノブコ) | 市川美佐緒 |
下元史朗 (シモモトシロウ) | 旅館の眼鏡の主任 |
ベンガル (Bengaru) | 釣具店のオヤジ |
真木洋子 (Hiroko Maki) | 女医の歯科医 |
原田芳雄 (Yoshio Harada) | 質屋のオヤジ |
寺田農 (Minori Terada) | ソフトを買う助教授 |
陣内孝則 (Takanori JInnai) | 男 |