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作品詳細
カンバック
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。ボクシング界にヒーローが誕生した。石山健太郎が見事なKO勝ちで世界を制したのだ。リングサイドで観戦する元世界チャンピオン鈴木丈は「退屈だから戦うんです」と言い放つ石山に反感を覚える。丈は今や引退して「鳥丈」という焼鳥屋をやっていた。ある日、13年降りに会ったボクサー時代の友人・レジナルドから兄の陸がグアムにいることを知らされた丈は、長い間姿を消している陸にどうしても会いたいという年老いた母・絹代と妹・ルミとその夫・圭と共にグアムに飛んだ。陸と兄弟の縁を切り、それによって妻子とも別れるハメになった丈は、内心不安だったが絹代のためにグアムに家を買おうと話す陸の熱意に負け、家の代金を用立てるのだった。だが、陸には、マフィアがらみのプロモーターに莫大に借金があり、家の代金もその穴埋めに使われていた。そればかりか丈に内緒で丈の13年振りのカンバック戦まで契約していたのだった。陸はまたも行方不明、一人残された絹代は日本に戻ってきたが、旅の疲れと心労によって死んでしまう。葬儀の晩、駆けつけた陸に、「自分がカンバックすれば全て納まるのか」と問いつめる丈。だが、それは石山の前座試合という屈辱的な話だった。決心がつかない丈は、別れた妻、節子に再会し、そこで父親がいなかったためにグレてしまった息子・男に親父としての何かを残してやりたいと思い、カンバックを決意する。かつての名トレーナー・三雲にセコンドを頼み、過酷なトレーニングと苦しい減量の日々が始まった。そして、もう一度ゼロから始めようとする丈のために、カンバックのゴングは鳴った。さすがに丈にとっては、かなり不利な展開となり、死闘となった。打たれまくる丈だったが、最終ラウンドの時、遂に丈の一発が相手を倒した。丈は見事にこのカンバックを制したのだ。しかしその瞬間、丈はリング上に倒れ永遠の眠りにつくのだった。
■解説
焼鳥屋を経営する元世界チャンピオンのボクサーが、息子のためにカンバックする姿を描く。企画・製作・総指揮・脚本・監督・主演は元ボクサーの俳優・ガッツ石松。原作は阿部譲二。シナリオの原案は「海へ See you」の倉本聰。撮影は「トリナクリア PORSCHE 959」の矢田行男がそれぞれ担当。
1990年10月20日 より
- 配給:松竹
- 製作国:日本(1990)
■スタッフ
監督 | ガッツ石松 (Guts_Ishimatsu) |
---|---|
脚本 | ガッツ石松 (Guts_Ishimatsu) |
原作 | 安部譲二 (アベジョウジ) |
シナリオ原案 | 倉本聰 (クラモトソウ) |
総指揮 | ガッツ石松 (Guts_Ishimatsu) |
企画 | ガッツ石松 (Guts_Ishimatsu) |
製作 | ガッツ石松 (Guts_Ishimatsu) |
プロデューサー | 林実 (ハヤシミノル) 金沢文衛 |
撮影 | 矢田行男 (ヤタユキオ) |
美術 | 澤田清隆 (サワダキヨタカ) |
音楽 | 久石譲 (ヒサイシジョウ) |
録音 | 辻井一郎 (ツジイイチロウ) |
照明 | 仲澤廣幸 |
編集 | 吉田博 (ヨシダヒロシ) |
監督補 | 阿部誠華 (アベセイカ) |
助監督 | 佐々木哲也 (ササキテツヤ) |
スチール | 古賀慎二 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
ガッツ石松 (Guts_Ishimatsu) | 鈴木丈 |
栗原小巻 (Komaki Kurihara) | 妻・節子 |
竜雷太 (Raita Ryu) | 兄・陸 |
高樹澪 (タカギミオ) | 妹・ルミ |
風見章子 (カザミアキコ) | 母・絹代 |
宍戸錠 (Jo Shishido) | 医師・内村 |
地井武男 (Takeo Chii) | 後輩・清次 |
平泉成 (Sei Hiraizumi) | ルミの夫・圭 |
ポール牧 (Paul Maki) | 友人・竜一 |
梅津栄 (ウメヅサカエ) | 鳥丈の客 |
野呂圭介 (ノロケイスケ) | 鳥丈の客 |
長倉大介 (ナガクラダイスケ) | 後輩・修 |
杉浦滋男 (スギウラシゲオ) | アナウンサー |
前田晃一 (マエダコウイチ) | 息子・男 |
福田健吾 (フクダケンゴ) | 石山健太郎 |
高品格 (タカシナカク) | トレーナー・三雲 |
ロバート・フラー (Robert Fuller) | セコンド・カーマン |
若山富三郎 (Tomisaburo Wakayama) | 友人・レジナルド |
菅原文太 (Bunta Sugawara) | 評論家 |
安部譲二 (アベジョウジ) | 評論家 |
木原光知子 (キハラミチコ) | キャスター |
渡瀬恒彦 (Tsunehiko Watase) | 評論家 |