映画検索
作品詳細
白い手
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。千葉の外房に面した小さな港町に母親と二人で住んでいるマサルは小学5年生。ある日、このマサルのクラスに東京から転校生がやって来る。松井隆清と名乗るその少年は「かつやくきん」の病気の為、緊張するとウンコをもらしがちで、転校一日目からそれをしでかしてしまい、悪ガキたちは隆清にケツメドなるあだ名をつけるのだった。仲間と一緒になって隆清をからかったマサルだが、隆清の母から涙ながらに友達になってと頼まれ、マサルは仕方なく引き受けるのだった。翌朝、隆清と共に登校するマサルは、途中洋館の二階の窓から出ている白い手が気になっていた。そこには病気で寝たきりの少女がいるのだ。そして隆清もその少女に強い関心をよせる。数日後、隆清の家にテレビがあることを知った悪ガキ共は、プロレス見たさに隆清を危険なトロッコ遊びに挑戦させ、彼を仲間に入れてやるのだった。隆清は怪我をするが、それがきっかけになって担任の女教師・彩子とその工事現場監督・市原は恋仲になる。そんなある日、学校の宿題で手紙を書くことになった隆清は、洋館の白い手の少女にあてる。それを届けたマサルは、そこで少女の顔を見て、その透き通るような美しさに火照りを覚える。だが、隆清には少女の顔は見えなかったと何故か嘘を言ってしまうのだった。数日後、洋館に出向いた二人は、少女が入院していることを知る。それから間もなく二人は彩子から少女の死を聞かされる。少女は彩子の学生時代の先生の娘で、彩子は時おり彼女の勉強を見てやっていたのだった。悲しみに暮れるマサルと隆清。そしてそんな時、隆清は再び転校することになった。それから何日かたち、元気を取り戻したマサルは、今日も悪ガキ共に交って登校するのだった。
■解説
昭和30年代を背景に、少年たちの冒険と好奇心にみちた日々を描く。椎名誠原作の同名小説の映画化で、脚本は「リメインズ 美しき勇者たち」の佐藤繁子が執筆。監督は「ドンマイ」の神山征二郎。撮影は「螢」の飯村雅彦がそれぞれ担当。
1990年10月13日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1990)
■スタッフ
監督 | 神山征二郎 (Seijiro Koyama) |
---|---|
脚本 | 佐藤繁子 (サトウシゲコ) |
原作 | 椎名誠 (シイナマコト) |
製作総指揮 | 村上七郎 (ムラカミシチロウ) |
企画 | 中島英郎 翁長孝雄 関西テレビ映画企画委員会 |
製作 | 巻幡展男 |
プロデューサー | 栢原幹 植田泰治 横山和幸 (ヨコヤマカズユキ) |
撮影 | 飯村雅彦 (イイムラマサヒコ) |
美術 | 北川弘 (キタガワヒロシ) |
音楽 | 国吉良一 (クニヨシリョウイチ) |
音楽プロデューサー | 石川光 (イシカワコウ) |
録音 | 林鉱一 (ハヤシコウイチ) |
照明 | 梅谷茂 |
編集 | 西東清明 (サイトウキヨアキ) |
助監督 | 山本伊知郎 (ヤマモトイチロウ) |
スチール | 加藤光男 (カトウミツオ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
南野陽子 (Minamino Yoko) | 古沢彩子 |
哀川翔 (Sho Aikawa) | 市原憲治 |
石黒賢 (Ken Ishiguro) | マサルの叔父 |
中垣克麻 | 杉野勝 |
福原学 | 松井隆清 |
雨笠利幸 (アマガサトシユキ) | ヒロミツ |
浅尾和憲 (アサオカズノリ) | 重蔵 |
佐藤広純 (サトウ) | パッチン |
宇田川大 (ウダガワ) | 俊一 |
片岡伸吾 (カタオカシンゴ) | コウガミ |
広瀬珠美 (ヒロセタマミ) | 白い手の少女 |
山瀬まみ (ヤマセマミ) | ソロバン塾の先生 |
前田吟 (Gin Maeda) | タカキヨの父 |
佐藤オリエ (サトウオリエ) | 白い手の少女の母 |
桜田淳子 (Jyunko Sakurada) | マサルの母 |
小川真由美 (オガワマユミ) | タカキヨの母 |