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作品詳細
花の季節
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。北森有希は、義母はなとの約束にこだわっていた。その約束とは、北森家の長男耕市の嫁としてすべてを有希に任せたはなが、誕生日に家族全員が揃って会いに来てほしいというのだった。そんな時、個人タクシーの運転手である次男啓輔の娘恵がふとした誤ちをおかしてしまい、思い余って有希に相談を持ちかけてきた。やがてこのことは恵の母加代に知れるが、女同士、恵の成長の糧となるべき結論を出すことで、ひっそりとピリオドが打たれた。それから間もなく、有希は売れっ子シナリオライターである三男修平の別れた妻涼子が今や余命いくばくもないことを知ってしまい、その事を修平に伝えるべきかどうかの悩みを抱えてしまう。それによって有希は、自分の息子俊哉が学校でいじめに会い、すっかり屈折してしまっていることに気づく間もなかった。あまりの多くの出来事に、まるで家庭をかえり見ない耕市に対し、有希の怒りはついに爆発した。一流企業戦士として闘っている耕市は主であることは自覚していても、父親であり、有希の夫であることを忘れていたのだった。はなの誕生日が近づいたある日、有希は家にある古いアルバムから数枚の写真が抜けていることに気付く。その写真とは幼くして戦争の犠牲となった耕市の兄であった。有希は改めてはなの誕生日には北森家が誰一人欠けることなく、全員で祝いに行かなければと心に決めた。それはもはや単なる儀礼的なものではなく、ひとりひとりが自分の意志で自分の道を確め、家族がそれを支え合う。それをはなに知ってもらうことなのだった。こうして、街に季節の花が一斉に花ほころばせたとき、家族は心からはなの誕生日を祝うのだった。
■解説
人の心と心を結ぶひとつの命“花”を通して、ある家族の姿を描く。脚本は「この胸のときめきを」の中岡京平が執筆、監督は「公園通りの猫たち」の中田新一、撮影は「ゴジラVSビオランテ」の加藤雄大がそれぞれ担当。
1990年2月27日 より
- 製作国:日本(1990)
■スタッフ
監督 | 中田新一 (ナカダシンイチ) |
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脚本 | 中岡京平 (ナカオカキョウヘイ) |
企画 | 原田昇 |
プロデューサー | 藤本潔 (フジモトキヨシ) 小川利志靖 清水晴男 (シミズハルオ) |
制作 | 佐久間憲久 加藤美千子 (カトウミチコ) |
撮影 | 加藤雄大 (Yudai Katoh) |
美術 | 渡辺平八郎 (ワタナベヘイハチロウ) |
音楽 | 鈴木キサブロー (スズキキサブロー) 川村栄二 (カワムラエイジ) |
主題歌 | 菅原やすのり (スガワラヤスノリ) |
録音 | 信岡実 (ノブオカミノル) |
照明 | 小中健二郎 (コナカケンジロウ) |
編集 | 鈴木晄 (スズキアキラ) |
助監督 | 森谷晃育 |
スチール | 目黒祐司 (メグロユウジ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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栗原小巻 (Komaki Kurihara) | 北森有希 |
小林稔侍 (Nenji Kobayashi) | 北森耕市 |
ガッツ石松 (Guts_Ishimatsu) | 北森啓輔 |
江藤潤 (エトウジュン) | 北森修平 |
高樹澪 (タカギミオ) | 北森潤子 |
生田悦子 (イクタエツコ) | 北森加代 |
万里洋子 (マリヨウコ) | 北森恵 |
上原謙 (ウエハラケン) | 三好幸太郎 |
多々良純 (タタラジュン) | 伊坂銀蔵 |
松本克平 (マツモトカッペイ) | 岩本伍助 |
川上夏代 (カワカミナツヨ) | 岩本絹 |
露原千草 (ツユハラチグサ) | 雨宮タツ |
杉山とく子 (スギヤマトクコ) | 佐渡トヨ |
雫廣充 | 北森望 |
斉藤徹 | 北森俊哉 |
宝田慎一 (タカラダシンイチ) | 北森学 |
米沢由香 (ヨネザワユカ) | 北森佳哉子 |
日下由美 (クサカユミ) | 津坂真沙美 |
麻生奈津子 (アソウナツコ) | 来生都子 |
岡江久美子 (オカエクミコ) | 時任涼子 |
加藤登紀子 (カトウトキコ) | 神野登紀子 |
高峰三枝子 (タカミネミエコ) | 北森はな |