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作品詳細

  • 帰って来た幽霊

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

砂金掘りに夢中になった阿茶吉は女房のおちえと二人の子供、芳朗と雪子を捨てて出奔し、十五年たって尾羽うちからして故郷である瀬戸内海のある港町に戻って来た。幼な馴染の丸山に会った阿茶吉は、おちえが運送会社に勤める岡田と再婚し、失明はしたが平和な日を送っていることを知った。芳朗は巡航船の船員となり、雪子はバスガールになっていた。帰って来た幽霊同様の阿茶吉は親子の名乗りをあげることも出来なかった。ある夜運輸会社に拳銃強盗が入った。それは芳朗に瓜二つの五郎であった。勘ちがいした事務員の証言から芳朗が逮捕された。阿茶吉は漁業会社の食堂で働くことになった。その頃、町に海上自衛隊基地候補地の視察のため某党総裁の内命を受けたというふれこみで増谷頓平が現われ町民の歓迎を受けた阿茶吉は頓平を見て首をかしげた。一方強盗の五郎は空腹のあまり漁業会社の食堂に忍びこんだところを阿茶吉に捕えられた。阿茶吉にさとされた五郎は自首した。芳朗は釈放された。阿茶吉は雪子が結婚するときいて丸山の名前で花嫁衣裳を贈った。町の祭礼の日、阿茶吉は偶然おちえにあった。おちえも見えぬ目にそれを感じた。しかし二人は言葉を交さず別れた。ついで阿茶吉は町の料亭で町長等を相手に怪気焔をあげている頓平の前に現われ、彼の素性をあばいた。頓平は阿茶吉の放浪時代知りあった大ペテン師であった。雪子は結婚し、芳朗の運転する船で新婚旅行に出かけることになった。再び放浪の旅に出て行くことにした阿茶吉はこっそりその船にのり、港で見えぬ目をあげて船に手をふるおちえを見つつ町を去ってゆくのであった。



■解説

下山隆夫の原作を「お富さん」の志摩裕二が脚色し「けちんぼ長者」の斎藤寅次郎が監督、「お父さんはお人好し」の本多省三が撮影を担当した。主なる出演者は「二等兵物語」の花菱アチャコ、「けちんぼ長者」の柳家金語楼、「いらっしゃいませ」の浪花千栄子、「花の二十八人衆」の田端義夫、「怪盗と判官」の堺駿二など。

  • 1955年12月14日 より

  • 配給:大映
  • 製作国:日本(1955)

■スタッフ

監督 斎藤寅次郎 (Torajiro Saito)
脚色 志摩裕二 (シマユウジ)
原作 下山隆夫 (シモヤマタカオ)
企画 浅井昭三郎 (アサイショウザブロウ)
製作 酒井箴
撮影 本多省三 (ホンダショウゾウ)
美術 中村能久
音楽 原六朗 (ハラロクロウ)
録音 大谷巖
照明 島崎一二

■キャスト

俳優名 役名
花菱アチャコ (ハナビシアチャコ)  花村阿茶吉
浪花千栄子 (ナニワチエコ)  岡田の妻ちえ
峰幸子 (ミネサチコ)  岡田の娘雪子
江島みどり (エジマミドリ)  丸山の娘静江
柳家金語楼 (ヤナギヤキンゴロウ)  岡田安造
田端義夫 (タバタヨシオ)  岡田の息子芳朗
田端義夫 (タバタヨシオ)  前田五郎
堺駿二 (サカイシュンジ)  丸山幸吉
川田晴久 (Haruhisa Kawada)  増谷頓平
益田喜頓 (マスダキイトン)  富山社長
伊丹秀子 (イタミヒデコ)  浪曲師
舟木洋一 (フナキヨウイチ)  高野達也
星ひかる (ホシヒカル)  運輸会社支店長
上田寛 (ウエダヒロシ)  堀井町会議員
大美輝子 (オオミテルコ)  お玉
清川玉枝 (キヨカワタマエ)  丸山の妻よし
林家染丸 (ハヤシヤソメマル)  林田町会議員
西川ヒノデ (ニシカワヒノデ)  ハゲ長
東良之助 (アズマリョウノスケ)  飯田町会議員
石原須磨男 (イシハラスマオ)  商人風の男
星十郎 (ホシジュウロウ)  チョンガレ松
大国八郎 (オオクニハチロウ)  運輸会社々員A
三上哲   運輸会社々員B
大崎四郎 (オオサキシロウ)  呉服屋の主人
武田徳倫   警察署員A
三浦志郎 (ミウラシロウ)  漁師

愛がなんだ









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