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作品詳細

  • 東京の空の下には

    (原題:Beneath the Skies of Tokyo)
 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

東京の下町の一角で易断所を営む藤川透馬は、ケチな我利我利で、一人息子の九一は腕に戦傷をうけて音楽家志望が駄目になり、すっかりぐれていた。透馬の旧師加納大剛は今でも彼を書生扱いにする。軍需株の成金糟壁は藤川のパトロン的存在だが、加納も九一も彼を嫌いだった。学生服の三蔵が藤川を訪れた。彼は大学は出たが仕事がなく、アルバイトをする為にわざと学生服を着ている男だが、恋人の戦災孤児喜美子が妊娠して勤先の店を追われ、自殺も果さず易断所を訪れたのであった。加納は渋る藤川を説伏せて二人を住込みで雇わせる。その後、田舎から三蔵の母と叔母が上京する事になった。三蔵は藤川の姪と結婚したと母を偽っていたので困って了うが、藤川と親しいバーのマダム徳子が藤川夫人になりすまし、巧く母の手前をつくろった。然し母はそれを知っていたが、藤川にだけよろしく頼むといって国へ帰った。徳子は藤川を愛していたが、彼は金のある男と結婚するのがいいと言うのだった。九一は同棲している女給まゆみと喧嘩のたえ間がない。彼女が妊娠したのを知ると九一も心から喜んだが、女は糟壁の妾になるため家出を計り、それを止めようとして九一はトラックにはねられて死んだ。喜美子は妊娠中絶をしなかったので藤川に怒られ、二人は手紙を残して国許へ去った。徳子は建築技師山口と婚約した。藤川は糟壁に戦争屋の株は占えないと怒鳴り、加納の勧める奈良へ行こうとする。そして徳子と一緒に旅立つ決心をしたが、彼女は山口が昨日急死したので、残された老人と子供を見る約束をしたと泣く。藤川は淋しく旅立った。その後姿を物陰から徳子が涙で見送っていた。



■解説

井伏鱒二の小説「吉凶うらない」から「トラン・ブーラン 月の光」の岸松雄が蛭川伊勢夫と共同で脚本を書き「あぶない年頃」の蛭川伊勢夫が監督する。撮影は「太陽のない街」の前田実、音楽は「女の一生(1955)」の黛敏郎の担当。出演者の主なる者は「生きとし生けるもの」の宇野重吉と山内明、「大学は出たけれど」の三橋達也、「愛すればこそ」の山田五十鈴、「和蘭囃子」の滝沢修など。

  • 1955年1月28日 より

  • 配給:日活
  • 製作国:日本(1955)

■スタッフ

監督 蛭川伊勢夫 (ヒルカワイセオ)
脚色 岸松雄 (キシマツオ) 蛭川伊勢夫 (ヒルカワイセオ)
原作 井伏鱒二 (イブセマスジ)
製作 大塚和 (オオツカカノ)
撮影 前田実 (マエダミノル)
美術 江坂実
音楽 黛敏郎 (Toshiro Mayuzumi)
録音 加藤一郎 (カトウイチロウ)
照明 吉沢欣三 (ヨシザワキンゾウ)

■キャスト

俳優名 役名
宇野重吉 (Jukichi Uno)  藤川透馬
三橋達也 (ミハシタツヤ)  藤川九一
山内明 (ヤマウチアキラ)  辻三蔵
津村悠子 (ツムラユウコ)  多田喜美子
山田五十鈴 (Isuzu Yamada)  徳子
滝沢修 (Osamu Takizawa)  加納大剛
鶴丸睦彦 (ツルマルムツヒコ)  鴨来軒主人
三崎千恵子 (Chieko Misaki)  鴨来軒女房
由利恵子 (ユリケイコ)  まゆみ
清水将夫 (シミズマサオ)  糟壁
芦田伸介 (アシダシンスケ)  瀬川
小夜福子 (サヨフクコ)  三蔵の母
高野由美 (タカノユミ)  三蔵の叔母
北林谷栄 (Tanie Kitabayashi)  岡野ツナ
奈良岡朋子 (Naraoka Tomoko)  マサ子
伊達信 (ダテシン)  山口
金田明 (カネダアキラ)  鴨来軒小僧

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