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作品詳細

  • 江戸の夕映

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

慶応四年、敗れた旗本たちは榎本武揚の海軍によって天下を徳川の手に帰そうと志した。本田小六もその一人だった。彼は許婚である松平掃部の娘お登勢にそれとなく去り状を渡して江戸を去った。お登勢の従兄で小六とも友人の堂前大吉は、幕府軍の勇士だったが、今は柳橋で遊蕩三昧にふけり、芸者おりきとの仲を噂されていた。明治二年、幕府最後の抵抗も北海道に敗れた。五千石の旗本掃部も今では碁会所を開くわびしい暮し。お登勢はおりきの世話で縫物をしながら家計を助けた。彼女の美貌に目をつけた総督府参謀吉田は、妾に出せと強談判したが掃部に拒絶される。吉田は手を廻して掃部を長屋から追出す。不法な所業の多い吉田は、参与醍醐に放逐されたが、掃部は故郷の駿府へ帰る決心をする。出発の日、網徳の娘お蝶から小六らしい人を見たと聞き、掃部は大吉とおりきの夫婦に娘を預ってくれと頼む。おりきは今では踊りの師匠をしていた。二人はお登勢を預って小六を探しあてた。小六はすっかり人間が変って冷たく自棄になっていたが、お登勢が去り状を小六の前に差出し、声をひそめて泣出すと、去り状を取上げて静かに破りすてた。



■解説

かつて菊五郎劇団が上演した戯曲を「螢草」の久板栄二郎が脚色し、「陽は沈まず」の中村登が最初の時代劇として監督する。撮影は「陽は沈まず」の生方敏夫、音楽は「噂の女」の黛敏郎。市川海老蔵が舞台と同じ役で映画にデビューし、菊五郎劇団の市川左団次、尾上海幸、尾上松緑、坂東彦三郎はじめ同劇団が総出演する他「昨日と明日の間」の淡島千景、「別離」の草笛光子、「伝七捕物帖 刺青女難」の瑳峨三智子、「黒い潮」の夏川静江、「びっくり五十三次」の近樹十四郎等が出演する。

  • 1954年9月1日 より

  • 配給:松竹
  • 製作国:日本(1954)

■スタッフ

監督 中村登 (Noboru Nakamura)
脚色 久板栄二郎 (ヒサイタエイジロウ)
原作 大佛次郎 (オサラギジロウ)
製作 岸本吟一 (キシモトギンイチ)
撮影 生方敏夫 (ウブカタトシオ)
美術 水谷浩 (Hiroshi Mizutani)
音楽 黛敏郎 (Toshiro Mayuzumi)
録音 高橋太朗 (タカハシタロウ)
照明 蒲原正次郎 (カモハラショウジロウ)

■キャスト

俳優名 役名
十一代目市川團十郎 (イチカワダンジュウロウ)  本田小六
二代目尾上松緑 (Onoe Shoroku II)  堂前大吉
淡島千景 (Chikage Awashima)  芸者おりき
瑳峨三智子 (サガミチコ)  お登勢
草笛光子 (Kusabue Mitsuko)  お蝶
三代目市川左團次 (イチカワサダンジ)  松平掃部
夏川静江 (ナツカワシズエ)  妻むら
七代目尾上梅幸 (オノエバイコウ)  醍醐光長
坂東彦三郎 (バンドウヒコサブロウ)  中島恒次郎
尾上鯉三郎 (オノエコイサブロウ)  船頭新兵衛
近衛十四郎 (コノエジュウシロウ)  総督府参謀吉田
片岡市蔵 (カタオカイチゾウ)  官軍隊長黒岩
助高屋小伝次   官吏関根
富本民平   官吏打越
市川照蔵 (イチカワテルゾウ)  家主
尾上多賀之丞 (オノエタガノジョウ)  古道具屋主人
尾上菊十郎 (オノエキクジュウロウ)  船頭甲
尾上菊蔵 (オノエキクゾウ)  船頭乙
坂東薪蔵 (バンドウシンゾウ)  幇問桜川蝶作
坂東光伸 (バンドウミツノブ)  米つき徳松
尾上多賀蔵 (オノエタガゾウ)  浪人甲
坂東八重之助 (バンドウヤエノスケ)  浪人乙
戸上城太郎 (トガミジョウタロウ)  浪人首領
草島競子 (クサジマキョウコ)  料亭女将

愛がなんだ









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